2007年
春の星座探しは、おおぐま座の北斗七星を探すことから始めよう。ひしゃくの柄にあたる部分を伸ばした「春の大曲線」をたどれば、2つの1等星、うしかい座のアルクトゥールスとおとめ座のスピカが見つかる。
アルクトゥールスとスピカに、しし座のしっぽの2等星デネボラを加えると、「春の大三角」ができあがる。しし座の心臓にあたる1等星レグルスの西には、土星も輝く。さらに西には、夜9時ぐらいまでなら宵の明星・金星の姿が目につくはずだ。
下旬になると、夕方の西空低い位置で水星が見えるようになる。そして18日に月が水星と並ぶのを皮切りに、22日に土星へ接近するまで惑星と月の競演が楽しめる。
6日の深夜に極大を迎えるみずがめ座η流星群は、放射点が低い上に月明かりに邪魔されてしまう。しかし、この流星群の元になっているのは、ハレー彗星が軌道上にまき散らしたチリ。同じハレー彗星を源とするオリオン座流星群が昨年10月に大出現したことを考えると、注目しないわけにはいかない。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -2.4 | -1.1 | -0.2 |
視直径 | 5.1" | 5.6" | 6.8" |
星座 | おひつじ | おうし | おうし |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.1 | -4.2 | -4.2 |
視直径 | 16.9" | 18.3" | 20.1" |
星座 | おうし | ふたご | ふたご |
現象 |
火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.0 | 0.9 |
視直径 | 5.3" | 5.7" |
星座 | みずがめ | くじら |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.5 | -2.6 |
視直径 | 44.1" | 45.5" |
星座 | へびつかい | へびつかい |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.5 | 0.5 |
視直径 | 18.2" | 17.6" |
星座 | しし | しし |
現象 |
天王星・海王星・冥王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | 冥王星(中旬) | |
等級 | 5.9 | 7.9 | 13.9 |
視直径 | 3.4" | 2.2" | 0.1" |
星座 | みずがめ | やぎ | いて |
現象 |
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