AstroArts Topics

恒星・銀河

木星より強力なホットジュピターの磁場

2021/05/24
系外惑星の磁場のシミュレーション結果から、木星の50%以上の質量を持ち公転周期が短いホットジュピターは木星よりも強力な磁場を持ち、地球からも観測できる可能性があることが示された。

超新星で探る宇宙膨張の歴史

2021/05/21
Ia型超新星の観測データからハッブル定数を算出したところ、観測する距離によって異なる値となった。宇宙の膨張に関わる物理法則を見直す必要があるかもしれない。

可視光線では静穏、X線では爆発的に輝く銀河中心核

2021/05/20
静穏と考えられていた2つの銀河で、ほぼ周期的でパルスのようなX線の放射が見つかった。従来観測が難しかった、比較的低質量の銀河中心ブラックホールを研究する新たな切り口となるかもしれない。

中性子星内部の状態を実験室で再現、硬さを測定

2021/05/18
スズの原子核同士を衝突させて中性子星内部の高密度状態を再現する実験で、中性子星の硬さを導出することに成功した。

ガスに隠れた遠方銀河

2021/05/14
遠方宇宙の研究に使われるライマンアルファ銀河の一部は銀河間ガスに隠れており、宇宙の大規模構造を正しくなぞるのに使えないことがわかった。

風上に伸びるジェットが示す、銀河団の磁場構造

2021/05/12
銀河中心のブラックホールから伸びるジェットが、銀河団を包む磁場にぶつかることで2方向に伸びている様子が電波でとらえられた。

プロキシマケンタウリの巨大フレアを多波長で観測

2021/05/10
太陽系に一番近い恒星・プロキシマケンタウリで太陽フレアの100倍強い巨大フレアが発生し、多波長で観測された。この爆発現象はすぐ近くの惑星に多大な影響を与えていそうだ。

「ウルトラホットジュピター」でOH分子を発見

2021/05/06
恒星のすぐ近くを回る木星型惑星の中でも特に高温の「ウルトラホットジュピター」と呼ばれる系外惑星の大気から、初めてヒドロキシルラジカル分子が検出された。

最遠方のガンマ線放出銀河を発見

2021/04/30
すばる望遠鏡などによる観測から、ガンマ線を放射する「狭輝線セイファート1型銀河」が観測史上最遠となる約90億光年の距離で発見された。

カシオペヤ座Aの超新星爆発はニュートリノがブーストしていた

2021/04/27
超新星残骸「カシオペヤ座A」の観測データから、重い星の超新星爆発にはニュートリノの加熱が関わっているという初の観測的証拠が見つかった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

129億年前の宇宙で銀河はすでに回転していた

2021/04/23
アルマ望遠鏡などによる観測で、質量が天の川銀河の100分の1という小さな銀河がビッグバン後9億年の宇宙に発見された。初期宇宙ながら、この小銀河はすでに回転によって支えられているようだ。

赤ちゃん星は予想外に大食い?オリオン座大星雲の観測で判明

2021/04/21
オリオン座大星雲にある分子雲コアと原始星の観測から、分子雲コアが収縮して星が誕生するときには周囲からも大量のガスを取り込むらしいことが明らかになった。

電波からガンマ線まで、空前の多波長観測でM87のブラックホールジェットを撮影

2021/04/19
2017年4月に史上初めて超大質量ブラックホールの影が撮影されたころ、19の望遠鏡や観測網が、複数の波長の眼で同じブラックホールの周辺を撮影していた。

かにパルサーの巨大電波パルスとともにX線も増光

2021/04/16
かに星雲の中心に存在する中性子星「かにパルサー」で発生する巨大電波パルスと同じタイミングで、X線でも増光する様子が初めて検出された。

100億光年彼方で超大質量ブラックホールのペア発見

2021/04/12
2つの銀河が合体すると、中心の超大質量ブラックホール同士も合体すると考えられるが、その途中段階である「二重クエーサー」を観測史上最遠の距離でハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。

天の川銀河に潜む「ペバトロン」の証拠、観測史上最高エネルギーの光子

2021/04/07
人工の粒子加速器よりもはるかに高いエネルギーに宇宙線を加速する「天然の加速器」ペバトロンが天の川銀河に存在する決定的な証拠が観測された。

天の川銀河中心部の喧噪から、赤ちゃん星の産声

2021/04/02
アルマ望遠鏡による観測から、星の誕生には適さない環境とされてきた天の川銀河の中心部「銀河中心分子雲帯」に、多数の赤ちゃん星が埋もれていることがわかった。

M87ブラックホール周辺の偏光から磁場の様子をとらえた

2021/03/31
2019年に発表されたEHTによるブラックホールシャドウの観測から、ブラックホールを取り巻く光の偏光と磁場の様子が初めて明らかになった。

見えざる巨大構造がヒヤデス星団を崩した

2021/03/29
おうし座のヒヤデス星団からはぐれた星が数千光年離れたところまで散らばっていることが示され、散乱の過程で質量が太陽の約1000万倍ある未知の塊と作用している可能性が示唆された。

赤ちゃん星を包む惑星の材料は個性豊か

2021/03/26
ガスと塵の中から太陽のような恒星が生まれつつある現場をアルマ望遠鏡で観測したところ、星によって周囲のガスに含まれる有機分子が大きく異なることがわかった。