AstroArts Topics

恒星・銀河

ダークマター不足の銀河、謎は深まる

2021/06/25
銀河NGC 1052-DF2がダークマターをほとんど含まないという異常は、この銀河までの距離が見積もりより近ければ解消できるとされていた。ところが距離を精査した結果、むしろ見積もりより遠かった。

ベテルギウスを暗くした塵の姿

2021/06/21
2019年から2020年にかけてベテルギウスの大幅な減光を引き起こした塵の雲を、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTがとらえた。

星が誕生する環境は、銀河内の位置によって異なる

2021/06/17
星が誕生する現場である分子雲を、90個の銀河で合計10万個観測した調査によって、銀河内の位置によって分子雲の性質は異なることが初めて明らかにされた。

131億年前の銀河に吹く超大質量ブラックホールの嵐

2021/06/15
アルマ望遠鏡による観測から、131億年前の宇宙において強烈な銀河風が吹き荒れている様子が明らかになった。銀河と中心ブラックホールが当時から共進化していたことを示唆する結果だ。

宇宙最初の星探し、宇宙赤外線背景放射をロケットで観測

2021/06/11
宇宙赤外線背景放射を観測して宇宙初期天体の正体解明を目指すプロジェクト「CIBER-2」のロケットが6月7日に打ち上げられ、5分間の観測を実施した。

最期を迎えた活動銀河核を発見

2021/06/10
活動銀河核の観測研究から、この天体の明るさが3000年間で1000分の1以下に暗くなったことが示された。活動銀河核が活動を止め最期を迎えているものとみられる。

最も高密度な白色矮星による超新星爆発の痕跡を特定

2021/06/09
超新星残骸の中にチタンなどの元素質量比が高い領域が発見された。この残骸の元になった白色矮星の中心密度が一般的なIa型超新星爆発を起こす白色矮星の約3倍だったことを明らかにし、Ia型超新星の多様性を示す結果である。

天の川銀河の元素組成を調べる鍵、近赤外線における吸収線を多数同定

2021/06/02
恒星の大気に含まれる元素がスペクトルに残す痕跡である「吸収線」を近赤外線波長で調べる観測により、6つの元素に対応する191本の吸収線が同定された。

観測史上最古の渦巻き構造を持つ銀河

2021/05/31
アルマ望遠鏡の観測データの中から、約124億前の宇宙に渦巻き構造を持つ銀河が見つかった。これまで知られていた最古の渦巻銀河よりもさらに古い。

ブラックホールシャドウの画像から重力理論を初検証

2021/05/27
楕円銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影の大きさは、一般相対性理論で見事に説明できる一方、他の重力理論でも当てはまる可能性があることが示された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

木星より強力なホットジュピターの磁場

2021/05/24
系外惑星の磁場のシミュレーション結果から、木星の50%以上の質量を持ち公転周期が短いホットジュピターは木星よりも強力な磁場を持ち、地球からも観測できる可能性があることが示された。

超新星で探る宇宙膨張の歴史

2021/05/21
Ia型超新星の観測データからハッブル定数を算出したところ、観測する距離によって異なる値となった。宇宙の膨張に関わる物理法則を見直す必要があるかもしれない。

可視光線では静穏、X線では爆発的に輝く銀河中心核

2021/05/20
静穏と考えられていた2つの銀河で、ほぼ周期的でパルスのようなX線の放射が見つかった。従来観測が難しかった、比較的低質量の銀河中心ブラックホールを研究する新たな切り口となるかもしれない。

中性子星内部の状態を実験室で再現、硬さを測定

2021/05/18
スズの原子核同士を衝突させて中性子星内部の高密度状態を再現する実験で、中性子星の硬さを導出することに成功した。

ガスに隠れた遠方銀河

2021/05/14
遠方宇宙の研究に使われるライマンアルファ銀河の一部は銀河間ガスに隠れており、宇宙の大規模構造を正しくなぞるのに使えないことがわかった。

風上に伸びるジェットが示す、銀河団の磁場構造

2021/05/12
銀河中心のブラックホールから伸びるジェットが、銀河団を包む磁場にぶつかることで2方向に伸びている様子が電波でとらえられた。

プロキシマケンタウリの巨大フレアを多波長で観測

2021/05/10
太陽系に一番近い恒星・プロキシマケンタウリで太陽フレアの100倍強い巨大フレアが発生し、多波長で観測された。この爆発現象はすぐ近くの惑星に多大な影響を与えていそうだ。

「ウルトラホットジュピター」でOH分子を発見

2021/05/06
恒星のすぐ近くを回る木星型惑星の中でも特に高温の「ウルトラホットジュピター」と呼ばれる系外惑星の大気から、初めてヒドロキシルラジカル分子が検出された。

最遠方のガンマ線放出銀河を発見

2021/04/30
すばる望遠鏡などによる観測から、ガンマ線を放射する「狭輝線セイファート1型銀河」が観測史上最遠となる約90億光年の距離で発見された。

カシオペヤ座Aの超新星爆発はニュートリノがブーストしていた

2021/04/27
超新星残骸「カシオペヤ座A」の観測データから、重い星の超新星爆発にはニュートリノの加熱が関わっているという初の観測的証拠が見つかった。