AstroArts Topics

恒星・銀河

129億年前の宇宙で銀河はすでに回転していた

2021/04/23
アルマ望遠鏡などによる観測で、質量が天の川銀河の100分の1という小さな銀河がビッグバン後9億年の宇宙に発見された。初期宇宙ながら、この小銀河はすでに回転によって支えられているようだ。

赤ちゃん星は予想外に大食い?オリオン座大星雲の観測で判明

2021/04/21
オリオン座大星雲にある分子雲コアと原始星の観測から、分子雲コアが収縮して星が誕生するときには周囲からも大量のガスを取り込むらしいことが明らかになった。

電波からガンマ線まで、空前の多波長観測でM87のブラックホールジェットを撮影

2021/04/19
2017年4月に史上初めて超大質量ブラックホールの影が撮影されたころ、19の望遠鏡や観測網が、複数の波長の眼で同じブラックホールの周辺を撮影していた。

かにパルサーの巨大電波パルスとともにX線も増光

2021/04/16
かに星雲の中心に存在する中性子星「かにパルサー」で発生する巨大電波パルスと同じタイミングで、X線でも増光する様子が初めて検出された。

100億光年彼方で超大質量ブラックホールのペア発見

2021/04/12
2つの銀河が合体すると、中心の超大質量ブラックホール同士も合体すると考えられるが、その途中段階である「二重クエーサー」を観測史上最遠の距離でハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。

天の川銀河に潜む「ペバトロン」の証拠、観測史上最高エネルギーの光子

2021/04/07
人工の粒子加速器よりもはるかに高いエネルギーに宇宙線を加速する「天然の加速器」ペバトロンが天の川銀河に存在する決定的な証拠が観測された。

天の川銀河中心部の喧噪から、赤ちゃん星の産声

2021/04/02
アルマ望遠鏡による観測から、星の誕生には適さない環境とされてきた天の川銀河の中心部「銀河中心分子雲帯」に、多数の赤ちゃん星が埋もれていることがわかった。

M87ブラックホール周辺の偏光から磁場の様子をとらえた

2021/03/31
2019年に発表されたEHTによるブラックホールシャドウの観測から、ブラックホールを取り巻く光の偏光と磁場の様子が初めて明らかになった。

見えざる巨大構造がヒヤデス星団を崩した

2021/03/29
おうし座のヒヤデス星団からはぐれた星が数千光年離れたところまで散らばっていることが示され、散乱の過程で質量が太陽の約1000万倍ある未知の塊と作用している可能性が示唆された。

赤ちゃん星を包む惑星の材料は個性豊か

2021/03/26
ガスと塵の中から太陽のような恒星が生まれつつある現場をアルマ望遠鏡で観測したところ、星によって周囲のガスに含まれる有機分子が大きく異なることがわかった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

高速電波バーストの頻度と歴史から正体に迫る

2021/03/22
正体不明の現象「高速電波バースト」の統計から、単発型は白色矮星など、リピート型はマグネターなどが起源ではないかと推定する研究成果が発表された。

急激に成長中の隠れた超大質量ブラックホールを発掘

2021/03/22
アルマ望遠鏡が銀河内の星間ガスに含まれる分子と原子からの放射をそれぞれ高解像度で観測し、超大質量ブラックホールを包み隠すガスに特有の傾向を発見した。

宇宙解析の模擬試験

2021/03/19
シミュレーションで作られた仮想宇宙を解析することで、宇宙論の基本パラメーターを決定する手法の正確さを検証する実験が行われた。

宇宙反ニュートリノの実証、グラショー共鳴を初検出

2021/03/18
南極のニュートリノ検出器「IceCube」が、ニュートリノの反粒子である反ニュートリノが宇宙から飛来して起こした「グラショー共鳴」を初めてとらえた。

ガス雲の衝突が星団を作る

2021/03/17
ガス雲同士が衝突して圧縮されることで、様々な星団の誕生が説明できることがわかった。この仕組みは球状星団にも当てはまる可能性があり、普遍的なものかもしれない。

電波源クエーサーの観測最遠記録を更新

2021/03/15
強い電波を放つものとしては観測史上最遠となる約130億光年の彼方にクエーサーが見つかった。中心では超大質量ブラックホールがハイペースでガスを取り込んでいるとみられる。

26光年の近距離に2つの手法で検出された地球型惑星

2021/03/12
地球から約26光年離れた赤色矮星グリーゼ486の周りに地球に近いサイズの惑星が見つかった。生命に適した環境ではないが、大気の研究に向いた惑星だと期待される。

ベテルギウスと比べても桁違い、おおいぬ座VY星の質量放出

2021/03/11
最大級の恒星おおいぬ座VY星の周囲に過去200年以内に放出されたガスや塵が見つかり、観測記録に残る大幅な減光と関連付けられることがわかった。

天の川銀河最強の宇宙線源、初めて候補を発見

2021/03/09
宇宙線を極めて高いエネルギーまで加速させる天体「ペバトロン」の初めての候補として、超新星残骸「G106.3+2.7」が同定された。

赤色超巨星の表面温度を正確かつ手軽に測定する新手法

2021/03/04
超新星爆発前の大質量星の姿である赤色超巨星は、表面温度を正確に測定するのが難しいとされてきたが、鉄原子が吸収する赤外線スペクトルを調べるだけという手軽ながら高精度の新しい手法が開発された。