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星ナビ創刊10周年記念
21世紀天文ニューストピックス

天文雑誌「星ナビ」が創刊したのは、21世紀が始まる直前の2000年12月号です。21世紀の最初の10年が終わろうとしている今、この10年間に起こったいくつもの天文宇宙関連のトピックの中から、特に大きな話題となったニュースを10本まとめてみました。

□ (「星ナビ」創刊10周年記念特集「天文界の10年を振り返る」ページ)

あなたが選ぶ21世紀10大天文ニュース

「星ナビ」創刊10周年記念特集「天文界の10年を振り返る」でセレクトした以下の10本のニュースから、最も印象に残っているものをを3本選んで投票していただきました。たくさんのご投票、ありがとうございました。

[結果発表]

1. しし座流星群が大出現

2001年11月19日未明:日本でZHR5000を超える流星雨

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© 田子周作

2001年11月19日未明、日本で1時間あたり数千個もの流星雨となったしし座流星群は、多くの天文ファンを楽しませてくれた。極大時刻や出現数がダスト・トレイル理論による予想とほぼ一致し、新たな流星天文学の幕開けともなった。

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2. “超”大接近で火星ブームが到来

2003年8月27日:火星最接近(距離557,580,06km)

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© NASA

15年もしくは17年ごとに地球への大接近を繰り返す火星。2003年の大接近では、過去にこれよりも接近したのは「約6万年前」であることが計算で導き出されたこともあって、天文ファンのみならず、多くの人が夜空を見上げた。

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3. 家庭用プラネタリウムが大ブレイク

2005年8月:セガトイズ、ホームスターを発売開始

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プラネタリウムクリエイターの大平貴之氏との共同開発で、セガトイズから発売された家庭用プラネタリウムのホームスターが大人気商品に。その後、よりシャープな像を追求したモデルや防水タイプなども開発された。

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4. 惑星から降格させられた冥王星

2006年8月24日:国際天文学連合(IAU)第26回総会決議5Aにて「惑星」を定義

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© IAU

2006年の国際天文学連合総会の議決で、惑星をはじめとする太陽系天体の定義が明確にされたことから、冥王星は準惑星という新しいカテゴリーに分類された。「冥王星が惑星ではなくなる」として大きなニュースとなった。

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5. 長大な尾のマックノート彗星

2006年8月7日:サイディングスプリングのCCD画像で発見(17.3等)

2007年1月12日:近日点通過(距離0.17AU)

2007年1月中旬〜:頭部の明るさが-5等台になり、ダストテイルが大きく広がる

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© 藤井旭

2006年8月にオーストラリアのマックノート氏によって発見され、2007年1月には白昼の青空の中でも見えるほどの明るさに。さらに南半球では、夕方の西の空に長大なダストテイルを広げて今世紀初の大彗星となった。

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6. 星空に日々広がるホームズ彗星

2007年10月24〜25日:アウトバーストを起こし17等から2等台に増光、以後は拡散していく

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© 吉田隆行

ホームズ彗星(17P)が2007年10月24日から25日にかけて大バーストを起こし、17等から肉眼でも見える2等台まで急増光。その後は数か月にわたって、彗星とは思えないような円形に拡散していくようすが観測された。

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7. 月探査衛星「かぐや」が活躍

2007年9月14日:種子島宇宙センターからH-IIAロケット13号機によって打ち上げ

2007年10月19日:月軌道投入確認

2007年11月7日:初めてハイビジョンカメラで地球の出を撮影

2009年6月11日:月面に制御落下

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© JAXA/NHK

月の起源と進化の解明のため、JAXA(宇宙航空研究開発機構)によって打ち上げられた月周回衛星「かぐや」。ハイビジョンカメラも搭載され、月面の俯瞰や月縁からの地球の出の動画を茶の間のテレビで楽しんだ人も多かった。

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8. 2009年は「世界天文年」

2009年1月4日:全国一斉オープニングイベント開催

2009年12月5〜6日:グランドフィナーレ開催

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© 渡部潤一

ガリレオ・ガリレイが世界で初めて望遠鏡で天体を観察・記録した1609年から400年を記念して、国連により2009年は世界天文年に制定された。国内でも天文宇宙に関連するさまざまなイベントが開催され、盛り上がった。

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9. 国内では46年ぶりの皆既日食

2009年7月21日:インド〜中国〜トカラ列島〜太平洋で皆既日食

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© 塩田和生、気象庁

皆既日食帯がトカラ列島を通過し、日本の陸地としては、1963年7月21日の北海道東部以来、46年ぶりに見られる皆既日食だった。国内ではどこでも食分の大きな部分日食が見られることもあって、日本中が夢中となった。

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10. 試練を乗り越えて「はやぶさ」帰還

2003年5月9日:鹿児島宇宙空間観測所からM-Vロケット5号機によって打ち上げ

2005年11月20日:小惑星イトカワへ最初のタッチダウン

2010年6月13日:大気圏再突入し、サンプル容器が回収される

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© 大川拓也

世界初、小惑星のサンプル採取を試みた小惑星探査機の「はやぶさ」は、幾多のトラブルに見舞われつつも2010年6月13日に地球に帰還。ネットを 中心に擬人化されるなど、感情移入する人も多く「はやぶさ」が国民的人気に。

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「あなたが選ぶ21世紀10大天文ニュース」アンケートに答えていただいた方に、抽選で以下の賞品をプレゼントします。
投票は2010年12月26日で締め切りました

  • □ 「ステラナビゲータ Ver.9」
    1名
    製品情報ページ
  • □ 「アストロガイド星空年鑑2011」
    3名
    製品情報ページ
  • □ 「ビクセンカレンダー2011」
    (ビクセン提供)
    3名
  • □ 「ホームスターバースデー」+「メガスター」ポストカードセット
    (大平貴之さん提供)
    3名
  • □ 「かぐや」ハイビジョンカメラで撮影した月面画像集ポスター
    (白尾元理さん提供)
    10名