アルマ本格始動に向け、国立天文台チリ観測所発足

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【2012年4月10日 国立天文台

初期科学観測が行われている「アルマ望遠鏡」などの研究活動の拠点として、国立天文台チリ観測所が今月発足した。東京と岩手で開催されるアルマ望遠鏡講演会の情報も。


アルマ望遠鏡のアンテナ群

アタカマ高地に設定されたアルマ望遠鏡のアンテナ群。クリックで拡大(写真撮影:長谷川哲夫)

巨大電波望遠鏡計画「アルマ望遠鏡」など、南米チリにおける国立天文台の研究活動の拠点として「国立天文台チリ観測所」(所長:長谷川哲夫氏)が今月発足した。これまでは同天文台の「ALMA推進室」が望遠鏡の建設にあたってきたが、2011年9月にスタートした初期科学観測をさらに力強く推進し、本年度に本格運用に移行するために設立されたものだ。

チリ観測所ではアルマ望遠鏡のみならず、同じチリ・アタカマ高地に設置されている10mサブミリ波望遠鏡アステの運用も行われる。

あわせて国立天文台三鷹地区には、アルマ望遠鏡の建設と運用・保守を支援する「チリ観測所アルマ室」が設置された。アルマ望遠鏡での観測を行う東アジア地区の研究者らのサポートなども行う。


アルマ望遠鏡講演会(4月14日 東京)

■ イベント名:
サイエンティスト・トーク「電波で探れ!宇宙の謎―ALMA望遠鏡―」
■ 講師:
平松正顕(国立天文台チリ観測所 助教)
■ 日時:
2012年4月14日(土) 14:30〜15:30
■ 会場:
日本科学未来館 3階実験工房
東京都江東区
※当日は下記ウェブサイトで中継あり
■ 参加方法:
無料。申し込み不要(先着45名)
■ ウェブサイト:
サイエンティスト・トーク「電波で探れ!宇宙の謎―ALMA望遠鏡―」

アルマ望遠鏡講演会(4月22日 岩手)

■ イベント名:
奥州宇宙遊学館開館4周年記念特別講演会「アンデスの巨大な“電波の眼”ALMA」
■ 講師:
石黒正人(国立天文台 名誉教授)
■ 日時:
2012年4月22日(日) 14:00〜16:00
■ 会場:
奥州宇宙遊学館
岩手県奥州市
■ 参加方法:
無料。下記ウェブサイトより申し込み(先着80名)
■ ウェブサイト:
奥州宇宙遊学館 開館4周年記念 特別講演会

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