星出さんらISSに到着、長期滞在開始
【2012年7月17日 JAXA (1)/(2)】
日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんらを乗せ15日に打ち上げられたロシアのソユーズ宇宙船が、17日午後(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)に無事到着した。星出さんは11月ごろまでISSに滞在し、実験運用などに携わる。
7月15日午前11時40分(日本時間。以下同)、星出彰彦さん、サニータ・ウィリアムズさん(米)、ユーリ・マレンチェンコさん(露)の3人の第32次/第33次長期滞在クルーを乗せたソユーズ宇宙船(31S)がカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。ソユーズは2日間の飛行の後、17日午後1時51分に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング。16時23分にハッチが開き、3人は以前からの滞在クルーに迎えられながらISSに入室した。
星出さんのISS滞在は2008年の初飛行以来2回目。前回はスペースシャトル「ディスカバリー号」に乗り込み、ISSに「きぼう」日本実験棟を取り付ける重要な任務を果たした。今回は初めての長期滞在で、メダカを用いた生命科学実験やISSから小型衛星を放出する技術実証などを行う。帰還は今年11月ごろの予定だ。
21日には、この衛星放出機構などを運ぶISS補給機「こうのとり」(HTV)3号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定である。