7月中ごろ、星出さんと「こうのとり」が相次いで宇宙へ
【2012年6月27日 JAXA】
7月、日本人宇宙飛行士と日本の宇宙船が相次いで打ち上げを迎える。15日には星出彰彦さんがソユーズで、21日には宇宙ステーション補給機「こうのとり」が宇宙へ向かう。
星出さん、ISS長期滞在へ
7月15日昼ごろ(日本時間)、JAXA宇宙飛行士の星出彰彦さんがカザフスタン・バイコヌール宇宙基地からロシアの宇宙船ソユーズに搭乗し、約400km上空の国際宇宙ステーション(ISS)に向かう。
4年前となる前回の初飛行ではスペースシャトル「ディスカバリー号」に乗り込み、ISSに「きぼう」日本実験棟を取り付ける重要な任務を果たした。2度目となる今回はISSに長期滞在し、メダカを用いた生命科学実験やISSから小型衛星を放出する技術実証などを行う。
6月22日、同じく第32次/第33次長期滞在クルーのサニータ・ウィリアムズさん(米)、ユーリ・マレンチェンコさん(露)とともにロシアで記者会見を行った星出さんは、「前回のミッションでは本当に短い期間で忙しく働いたが、今回ゆっくり、じっくり仕事ができることを楽しみにしている」とコメントしている。帰還は今年11月ごろの予定だ。
1週間後には「こうのとり」も
星出さんらの搭乗するソユーズ打ち上げから1週間後の21日昼ごろには、鹿児島県の種子島宇宙センターからISS補給機「こうのとり」(HTV)3号機がH-IIBロケットで打ち上げられる。小型衛星放出機構(JSSOD)やその他の実験装置、またISS滞在クルーの日用品などを運ぶ無人宇宙船だ。
「きぼう」に取り付けられる小型衛星放出機構では、宇宙ステーションからの直接放出により小型衛星を軌道に乗せるという新たな技術の実証も行われる。「こうのとり」には公募で選ばれた小型衛星も積み込まれており、これらでの技術実証も、星出さんのミッションの一つだ。