AstroArts Topics

恒星・銀河

太陽系外惑星系の命名キャンペーン、日本からの提案は「カムイ」「ちゅら」採用

2019/12/23
太陽系外惑星命名キャンペーンの結果が発表され、112の惑星系に名前が付けられた。日本に割り当てられた惑星系では恒星に「カムイ」、惑星に「ちゅら」という名前が採用されている。

宇宙最初の環境汚染、予想外の巨大炭素ガス雲

2019/12/19
宇宙誕生後およそ10億年の時代に存在する銀河の周囲に、半径約3万光年におよぶ巨大な炭素ガス雲が存在することが、アルマ望遠鏡の観測データから明らかになった。

銀河の「電波指紋認証」の試み

2019/12/18
野辺山45m電波望遠鏡による観測から、活動銀河核を持つ銀河とスターバースト銀河それぞれの中心領域周辺に存在する分子のカタログが作成された。物理状態の違いなどを探るうえで基礎的なデータとなる結果で、銀河を見分ける「電波指紋認証」の手法確立につながると期待される。

原始惑星系円盤内に見えた滝のようなガスの流れ

2019/12/11
若い星を取り巻く原始惑星系円盤の中で、ガスが滝のように隙間に流れ込んでいる様子が初めて三次元的にとらえられた。ガスの流れは、形成中の惑星によって作られた可能性が高いと考えられている。

太陽の400億倍、最重量記録のブラックホール

2019/12/09
巨大銀河「Holm 15A」の中心ブラックホールが太陽の400億倍の質量を持ち、これまでに質量が直接測定されたブラックホールとしては最も重いことがわかった。

若い星のガス流と星周円盤の不透明さの関係

2019/12/05
生まれたばかりの中質量星では、星周辺の物質の流れが星周円盤内側の不透明度に関係している可能性があることが分光観測から明らかになった。

銀河中心ブラックホールの周りに広がる新たな「惑星」の世界

2019/11/29
銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールの周りに「惑星」が形成される可能性が、理論計算によって示された。

誕生直後のブラックホールから届いた過去最高エネルギーのガンマ線放射

2019/11/27
45億光年彼方で発生したガンマ線バーストがチェレンコフ望遠鏡「MAGIC」などによって観測され、1テラ電子ボルトの超高エネルギーガンマ線がとらえられた。ガンマ線バーストから検出されたエネルギーとしては過去最大となるもので、大質量星の崩壊後に誕生したブラックホールのジェットに由来するとみられている。

ガンマ線バーストの残光から超高エネルギーガンマ線を検出

2019/11/27
ガンマ線バーストの残光から、可視光線のエネルギーの数千億倍に対応する超高エネルギーガンマ線が検出された。爆発後10時間以上経過した後も、超高エネルギー粒子が生成され続けていることを示す成果となる。

天の川銀河最大級の星のゆりかごで見つかった多数の分子雲コア

2019/11/26
はくちょう座の方向に広がる巨大分子雲複合体で、星のたまごとなる分子雲コアが174個検出された。これらの分子雲コアは今後、大質量星や星団に進化すると予想される。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

宇宙の渦構造によって成長する赤ちゃん星

2019/11/22
1300光年彼方の赤ちゃん星を取り巻くガスと塵の円盤に、2つの渦巻き腕の構造が見つかった。アルマ望遠鏡の高解像度観測によるこの発見は、赤ちゃん星の成長過程を理解するうえで重要な成果となる。

大質量星の形成現場、大マゼラン雲の「2羽の孔雀」

2019/11/19
大マゼラン雲の中に存在する、2羽の孔雀のように見える分子雲の様子がアルマ望遠鏡によって詳細に描き出された。この観測とコンピューターシミュレーションから、広がった分子雲の要の部分で複数の大質量星の誕生が引き起こされたことが示された。

ガンマ線バーストの電波残光の偏光測定に初成功

2019/11/15
アルマ望遠鏡によりガンマ線バーストの電波残光の偏光が初めて測定され、ガンマ線バーストの総エネルギーは従来の理論予測の約10倍大きいとみられることが示された。

円軌道で公転する若いホットジュピター

2019/11/14
恒星の近くを公転する巨大ガス惑星「ホットジュピター」のうち、若い恒星の近くをほぼ円軌道で公転するという、新たな特徴を示すものが見つかった。

謎の爆発現象AT 2018cowの正体に偏光観測で迫る

2019/11/13
アルマ望遠鏡による、高エネルギー突発天体「AT 2018cow」の観測から、この現象の起源は超新星爆発後に形成されるブラックホールなどが引き起こしたものだという説が有力であることが示された。

小嶋さん発見の重力マイクロレンズ天体に系外惑星が存在

2019/11/07
2017年11月に小嶋正さんが発見した重力マイクロレンズ現象について、光度変化を詳しく調べたところ、レンズ源となった恒星の周りに系外惑星が存在していることがわかった。重力レンズ法でこれまでに発見された系外惑星のうち、最も近い天体だ。

研究者と共に銀河の謎に挑戦!市民参加プロジェクト「GALAXY CRUISE」

2019/11/06
研究者と市民が共に科学的活動を行うプロジェクト「GALAXY CRUISE」のウェブサイトが公開された。すばる望遠鏡が撮影した画像に写った衝突銀河を分類して、研究に協力してみよう。

ショートガンマ線バーストにおけるX線超過成分の時間変動を解明

2019/11/05
ブラックホールなどの連星合体で発生するショートガンマ線バーストについて、バースト後に100秒ほど継続する低エネルギーのX線放射は指数関数的な減光で統一的に記述されることが示された。

中性子星の衝突で作られたストロンチウムを初検出

2019/10/29
2017年に観測された、中性子星同士の合体に伴って発生したキロノバと呼ばれる現象のデータの再分析から、この衝突で生成されたストロンチウムが初めて検出された。中性子星の衝突と重元素生成プロセスとを結び付ける重要な成果である。

73億光年彼方の超銀河団の全貌

2019/10/28
すばる望遠鏡などの観測によって約73億光年彼方に存在する超銀河団の全貌がとらえられ、この超銀河団の領域が従来の観測結果の2倍以上も大きいことが判明した。