AstroArts Topics

恒星・銀河

航空機望遠鏡「SOFIA」で調べる馬頭星雲

2018/04/11
航空機望遠鏡「SOFIA」によって観測されたデータから、オリオン座の方向にある馬頭星雲の詳細な構造や物理過程が明らかになりつつある。

天の川銀河のバルジに存在する星の年齢分布

2018/04/10
天の川銀河の中心のバルジ部分に存在する星の大規模な年齢分布図が初めて作成され、銀河中心の複雑な構造は、約110億年前に始まり約40億年間続いた星形成によって形成されたことが示された。

天の川銀河の中心に1万個のブラックホール

2018/04/09
X線衛星「チャンドラ」の観測データから、天の川銀河の中心部に推定で約1万個のブラックホールが存在するという研究結果が発表された。

赤色矮星を巡る系外惑星の脅威はX線

2018/04/09
赤色矮星のハビタブルゾーンに位置する惑星は、中心星からのフレアで放射される強いX線が地上に到達するため、陸上では生命の生存は難しいという可能性が示された。

天の川銀河はどんどん大きくなっている?

2018/04/06
天の川銀河に似た銀河の観測から、こうした銀河が1秒に約500mの割合で大きくなっているという計算結果が示された。数十億年後の天の川銀河は現在より数パーセント大きくなっているかもしれない。

ブラックホール・ジェットの源をかつてない分解能で撮影

2018/04/06
地上の電波望遠鏡と電波天文衛星を組み合わせた観測で、活動銀河の中心核から光速に近い速度で噴き出すジェットがきわめて高い分解能でとらえられた。

単独の星としては観測史上最遠、90億光年彼方の「イカロス」

2018/04/04
銀河団による重力レンズ効果を受け、90億光年彼方の銀河内に存在する恒星が増光した様子がとらえられた。「イカロス」と名付けられたこの巨星は、単独の星としては従来の記録を100倍近くも更新する観測史上最遠の天体となる。

ダークマターのないシースルー銀河

2018/04/03
ダークマターをほとんどまったく含まない銀河が6500万光年彼方に見つかった。銀河形成の標準的な理論に見直しを迫る発見で、ダークマターの正体についても新たな手がかりをもたらすかもしれない。

水星のように高密度で金属質の系外惑星

2018/04/03
おとめ座方向の系外惑星「K2-229 b」の観測から、この惑星が水星のように高密度であることが明らかになった。主星の近くを公転する金属質の惑星を調べることは、私たち自身の太陽系で水星がどのように形成されたかを解き明かす手がかりにもなる。

天の川銀河の中心部に過去の大爆発の証拠

2018/03/30
天の川銀河の中心部に存在する分子雲の内部に、超新星爆発約10個分に相当する大爆発の証拠と考えられる複数の球殻状構造が発見された。この構造は太陽数十万個分の質量をもつ巨大星団の存在を示唆するもので、中間質量ブラックホールの「ゆりかご」の候補とみられる。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

数日間だけ明るく輝く爆発現象「FELT」

2018/03/29
ほんの数日だけ天体が非常に明るくなるという、珍しい現象「FELT」が系外惑星探査衛星「ケプラー」によって観測された。超新星爆発の爆風が、星の周囲を取り巻く巨大な外層に激突することで生じる現象のようだ。

マゼラン雲同士の綱引きの勝者をハッブル宇宙望遠鏡が解明

2018/03/28
天の川銀河の周囲に存在するガス「リーディングアーム」の起源が大マゼラン雲か小マゼラン雲かについて、ハッブル宇宙望遠鏡による観測から答えが出された。銀河間の綱引きで大マゼラン雲が勝利し、小マゼラン雲からガスを引きずり出してリーディングアームになったようだ。

星を飲み込んだブラックホールが放射する電波のこだま

2018/03/26
超大質量ブラックホールから放射される電波とX線の観測データから、X線の強さの変動からしばらく遅れて電波もまったく同じ変動をしている例が見つかった。ブラックホールに吸い込まれる物質の量に比例して電波の強さが調節される仕組みが存在するようだ。

近傍宇宙に存在する、100億年前の遺跡のような銀河

2018/03/15
ハッブル宇宙望遠鏡による観測から、地球から比較的近い距離に位置する銀河「NGC 1277」が100億年前の姿をほぼとどめており、近傍の宇宙に存在するものとしては非常に珍しいことが明らかになった。

若い星を取り巻く、2400億kmに及ぶ広大な塵の構造

2018/03/14
ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、約800万歳の若い星「HR 4796A」の周囲に、差し渡し2400億kmの広大で複雑な塵の構造が発見された。

星を生み出すオリオン座のガス雲

2018/03/14
アルマ望遠鏡とIRAM 30m電波望遠鏡の観測データを組み合わせることで、オリオン座大星雲の中にあるフィラメント構造が詳細にとらえられた。

天の川銀河中心方向、いて座D HIIまでの距離の高精度計測に初成功

2018/03/13
長年にわたり議論されてきた、天の川銀河の中心方向に位置する天体「いて座D HII」の距離について、VERA望遠鏡の観測結果から初めて高精度な値が見積もられた。

赤色巨星からの風で生き返った中性子星

2018/03/12
大質量星の「死骸」である中性子星が赤色巨星とペアになっている連星系で、赤色巨星から吹き付ける風によって中性子星がX線を放射し始めるという珍しい現象がとらえられた。

ホットサターンの大気に大量の水

2018/03/09
土星サイズの高温の系外惑星「WASP-39 b」の観測から、その大気に大量の水蒸気が存在するらしいことが示された。系外惑星の大気に関するこれまでで最も詳しい情報によれば、WASP-39 bは太陽系の惑星とはかなり異なる形成過程を経たようだ。

宇宙は原始銀河団であふれている

2018/03/07
すばる望遠鏡が約120億光年彼方の宇宙に、銀河団の祖先である「原始銀河団」を200個近く発見した。従来の10倍もの発見数という大規模なサンプルから、遠方宇宙における原始銀河団の特徴が初めて統計的に明らかにされた。