AstroArts Topics

恒星・銀河

広がった赤外線放射が見られる中性子星

2018/09/21
ハッブル宇宙望遠鏡の観測で、ある中性子星の周囲の領域から赤外線放射のみが検出された。中性子星が塵の円盤に取り囲まれている可能性や、パルサー星雲が赤外線だけで見える特異なケースである可能性が考えられている。

MAXIが見つめ続けた、今世紀最大級の明るさのX線新星

2018/09/20
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟に設置されているX線監視装置「MAXI」が、2017年9月に発見したX線新星の変光の様子を200日にわたって観測し、中心天体がブラックホールであることを強く示すデータなどを取得した。

爆発から6年経っても見えている超新星

2018/09/20
2012年に発見された超新星2012auは、爆発から6年後の今も見えている。その明るさを維持しているのは、爆発後に残された中性子星が作るパルサー星雲かもしれない。

宇宙最初期の銀河に迫る新ミッション「バッファロー」

2018/09/19
ハッブル宇宙望遠鏡で銀河団を観測して初期宇宙の銀河の進化などに迫る、新しいミッション「バッファロー」が始まり、対象の一つである銀河団Abell 370の画像が公開された。

死にゆく大質量星が星のごく近くに作る衝撃波を発見

2018/09/14
一生を終えつつある大質量星からの定常的なガス放出に伴う衝撃波が、星のごく近くに形成されている様子が初めて観測された。

明らかになった大質量星の最期の姿

2018/09/10
大質量星が一生の最期に起こす超新星爆発の直前に大量のガスを放出し、星が厚いガスに覆われることが、数百通りのシミュレーションと観測データの比較から明らかになった。

誕生したばかりの原始星に、惑星系のもとになる円盤構造を発見

2018/09/07
アルマ望遠鏡による電波観測で、誕生したばかりの原始星の周りに惑星系のもとになる回転円盤構造が作られていることが明らかになった。原始星の誕生とともに惑星系の形成が始まっていることを示す結果である。

超新星爆発ニュートリノで生まれた元素テクネチウム98

2018/09/06
超新星爆発で起こる原子核反応のモデル計算から、反電子ニュートリノが放射性元素「テクネチウム98」を生成することが導き出された。この元素の痕跡を隕石中に探せば、太陽系形成に先立つ超新星爆発の年代が測定できると期待される。

深い海に覆われた惑星にも生命誕生の可能性

2018/09/06
系外惑星の進化のシミュレーション研究から、深い海に覆われた惑星でも生命が育まれる可能性が示された。こうした惑星では気候が安定しないため、生命の進化に適さないというこれまでの見方に反するものだ。

TAOに搭載される2つの観測装置がファーストライト

2018/09/05
チリ・チャナントール山頂に建設中の東京大学アタカマ天文台6.5m赤外線望遠鏡に搭載予定である2つの観測装置「SWIMS」と「MIMIZUKU」が、すばる望遠鏡でファーストライト観測に成功した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

星の群れ「アソシエーション」に新メンバーが大量加入

2018/09/03
位置天文衛星「ガイア」の観測データから、かつて同じ場所で同時に生まれた星々の集団「アソシエーション」に属する星が新たに1000個ほど見つかった。

124億光年彼方で暴走するモンスター銀河

2018/08/30
アルマ望遠鏡による観測で124億光年彼方の「モンスター銀河」の分子ガス分布が高解像度で描き出され、この銀河で大量の星々が暴走的に生まれている様子が明らかになった。

生まれたばかりの系外惑星の体重測定

2018/08/27
天文衛星「ガイア」と「ヒッパルコス」の観測データから、生まれたばかりの系外惑星の質量が初めて明らかにされた。

天の川銀河の周りに存在する宇宙最古の銀河

2018/08/23
天の川銀河の衛星銀河の一部が、宇宙がわずか1億歳だったころに形成された宇宙最古の銀河らしいことが明らかになった。

明るいクエーサーに隠されていた銀河団

2018/08/22
24億光年彼方に、数百個の銀河から構成される銀河団が発見された。中心に存在するクエーサーが明るすぎるために、これまで存在が見逃されてきたものだ。

裏返しの惑星状星雲

2018/08/21
中心の星に近い内側では電離が進んでおらず外側の領域のほうが電離しているという、「裏返し」の構造をもつ惑星状星雲が見つかった。

アルビレオは連星ではなく見かけの二重星

2018/08/20
位置天文衛星「ガイア」の最新の観測データから、はくちょう座のアルビレオが連星なのか、見かけの二重星なのかという長年の問題に答が示された。

初期宇宙は銀河が少ない場所ほど不透明

2018/08/20
中性水素ガスによって紫外線が強く吸収されている初期宇宙のクエーサー周辺を観測したところ、銀河の個数が平均よりも少ないことがわかった。銀河からの紫外線が弱いために中性水素ガスが電離されずに残っているようだ。

球状星団からの奇妙なX線フレア

2018/08/15
研究者と高校生のグループが協力して実施したプロジェクトで、X線天文衛星「XMMニュートン」の膨大なアーカイブデータから奇妙なX線源が発見された。

中間質量ブラックホールの有力候補を多数発見

2018/08/14
矮小銀河などの中心に存在する中間質量ブラックホールの候補天体が2つの研究チームによってそれぞれ数十個発見された。いまだ謎となっている超大質量ブラックホールの形成過程を解明する手がかりとなるかもしれない。