AstroArts Topics

太陽系

フラッシュオーロラから宇宙のコーラス電磁波の特性を解明

2022/05/18
数百ミリ秒しか発光しないフラッシュオーロラの形状進化の追跡などから、オーロラを引き起こすコーラス電磁波の発生域での特性が解明された。

生物の遺伝情報を担う主要核酸塩基を全て隕石から発見

2022/05/09
DNA・RNAに含まれる5種の主要核酸塩基であるアデニン・チミン・グアニン・シトシン・ウラシルが、炭素質隕石から初めて同時に検出された。生命の材料が地球外からもたらされた可能性を裏付ける成果だ。

グリーンランドと木星のエウロパに共通する地形

2022/05/06
木星の衛星エウロパに数多く見られるものとよく似た二重の稜線が、グリーンランドの氷床で見つかった。いずれも液体の水が氷をこじ開けて形成したらしい。

衝突の記憶を刻む小惑星由来の隕石

2022/04/21
2008年に軌道上で発見され、直後にスーダンに落下した隕石の分析から、この隕石の母天体だった小惑星がかつて衝突を経験していたと思われる痕跡が見つかった。

観測史上最大、直径130kmの彗星核

2022/04/19
2021年に発見されたベルナージネリ・バーンスティーン彗星の最新の観測から、この彗星の核が観測史上最大となる直径約130kmと求められた。

過去20年の海王星の温度に予想外の変化

2022/04/14
季節変化に約40年かかるはずの海王星で、過去20年の成層圏の気温が急激に低下・上昇していたことがわかった。大気の化学的性質や太陽活動などの影響かもしれない。

太陽系の惑星を急成長させた前線

2022/04/12
太陽系の惑星は、太陽に近くて水が蒸発する内側と遠すぎて水が凍る外側の境界、「スノーライン」で急激に成長して形成された可能性がシミュレーションで示唆された。

小惑星リュウグウがかつて彗星だった可能性を指摘

2022/03/28
探査機「はやぶさ2」が訪れた小惑星リュウグウは、かつて水の氷を主成分とする彗星だったと仮定すれば、現在の特徴を説明できることが理論的研究から判明した。

「はやぶさ2」帰還時の軌道を音で決定

2022/03/25
「はやぶさ2」のカプセルの大気圏突入時に発生した衝撃波をとらえた超低周波音データから、カプセルがたどった軌道を決定する研究が成功した。

ドローンとAIで隕石を発見

2022/03/18
火球の観測から予測された落下地点をドローンで撮影し、機械学習で画像を判別するという手法で、初めて隕石が発見された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ケレスに衝突した隕石の大きさと数の謎

2022/03/17
準惑星ケレスに衝突した隕石のサイズ分布は月とほぼ同じであることがクレーターの研究からわかった。一方、隕石の故郷であるとされる小惑星帯の観測結果との不一致も明らかになった。

太陽コロナの特殊なイオンを実験室で生成

2022/03/07
太陽コロナの100万度という超高温環境で作られる特殊なイオンが地上の実験室で生成され、スペクトルが計測された。衛星による観測結果の分析に寄与すると期待されている。

太陽表面の乱流運動を深層学習でとらえる

2022/03/03
太陽表面で対流するプラズマの速度を3次元的にとらえるうえで観測が難しい水平方向の運動を、深層学習によって観測可能な要素から補完する手法が開発された。

「はやぶさ2」が2026年フライバイの小惑星を地上から観測

2022/02/28
JAXA美星スペースガードセンターで実施された地上観測で、探査機「はやぶさ2」が2026年にフライバイする予定の小惑星2001 CC21の姿がとらえられた。

月面で2種類のサンプルが得られる地点、「かぐや」データ解析から判明

2022/02/22
月周回衛星「かぐや」のデータの解析から、月のマントルおよび形成初期の地殻に由来する2種類の鉱物が共存する地点が見つかった。将来サンプルリターンを行う候補地点となるかもしれない。

「はやぶさ2」が持ち帰ったリュウグウの花吹雪

2022/02/21
探査機「はやぶさ2」が行った小惑星リュウグウの観測を様々なスケールで分析することにより、回収したサンプルが同小惑星を代表する粒子であると判明した。

火星のダストストームを深層学習で自動検出する方法

2022/02/15
過去の気象データを深層学習することで、火星で発生する局所的なダストストームを自動検出する方法が開発された。

液体金属の分離が、火星磁場の運命を決めた

2022/02/09
40億年前の火星には地球のような磁場があったが、今では消失している。その原因は火星コアで液体金属が分離したためだと示唆する実験結果が発表された。

アンモニア含有鉱物が示す小惑星の大移動

2022/01/31
小惑星のアンモニア含有鉱物の分析から、多くのC型小惑星が土星より外側で生まれ、9億kmに及ぶ移動を経て現在の軌道にやってきたことが示唆された。

火星地表の炭素に、生命の痕跡と似たパターン

2022/01/25
NASAの火星探査車キュリオシティがゲールクレーターで採取したサンプルに含まれる炭素の同位体比は、地球では生物の活動後に残る炭素の割合に類似していることがわかった。