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太陽系

ESAも金星探査、「エンビジョン」計画を発表

2021/06/14
ヨーロッパ宇宙機関は2030年代前半に打ち上げる探査計画として金星周回機「エンビジョン」を選定した。また2035年から2050年に実施する大規模探査計画のテーマも発表した。

NASA次期太陽系ミッションに2つの金星探査を選定

2021/06/08
NASAの「ディスカバリープログラム」の一環として、次期太陽系ミッションに2つの金星探査計画「ダビンチ+」「ベリタス」が選定された。

リュウグウの偏光度は太陽系小天体のうちで最大

2021/06/07
小惑星リュウグウの地上からの観測から、太陽系小天体としてはこれまでで最大の偏光度が測定された。探査結果やサンプル分析と合わせて、表層の様子を調べる大きな手がかりとなる。

リュウグウに水より軽い岩塊、始原的微惑星の残りか

2021/06/01
小惑星リュウグウを観測した探査機「はやぶさ2」のデータから、水に浮くほど低密度の岩塊が見つかった。太陽系誕生時に塵が集まってできた最初期の物質かもしれない。

初期太陽系における地球型惑星の材料物質の進化を解明

2021/05/31
隕石の分析研究から、地球型惑星などの化学組成の違いは、必ずしも始原的隕石の組成を反映したものではなく、原始太陽系円盤において材料物質が集積した場の塵とガスの組成で決定づけられていることが示された。

天体衝突による熱が小惑星表面で生命の材料を合成

2021/05/25
天体衝突により小惑星表面にクレーターが形成された後、周囲の温度上昇が水質変性や有機物合成を引き起こす可能性があることが、高速度衝突実験で示された。

地球の水は9割以上コアに取り込まれた

2021/05/18
地球の形成過程でマントルと金属コアが分離したときの超高温高圧を実験で再現したところ、当時存在した水の9割以上が水素としてコアに取り込まれたことを示唆する結果が得られた。

中国の探査車「祝融号」火星着陸に成功

2021/05/17
中国国家航天局は、火星探査機「天問1号」から分離した着陸機が、探査車「祝融号」を載せて、15日午前に火星への着陸に成功したと発表した。

オシリス・レックス、地球に向け帰還開始

2021/05/14
5月11日にNASAの探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌを出発し、地球帰還に向けた2年半の旅を開始した。

小惑星での有機物生成を再現する実験

2021/05/11
小惑星起源の隕石は地球に生命の材料となる有機物をもたらした可能性があるが、小惑星でそのような有機物を生成したかもしれない反応を地上で再現する実験が行われた。

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「はやぶさ2」リュウグウ試料の分光で水・有機物の特徴を検出

2021/04/30
「はやぶさ2」が持ち帰ったリュウグウ試料の赤外線スペクトルから、水や有機物にみられる吸収が検出された。また、「はやぶさ2」の小型カメラが劣化により故障したことが報告された。

二酸化炭素が豊富な水を隕石中に初めて発見

2021/04/30
炭素質コンドライトであるサッターズミル隕石の鉱物から、二酸化炭素が豊富な液体の水が初めて発見された。

パーサビアランス、火星大気からの酸素生成に成功

2021/04/26
NASAの火星探査車「パーサビアランス」の実験装置で、火星大気の主成分である二酸化炭素から酸素を作り出すことに成功した。

金星軌道の塵の環を初めて全周撮影

2021/04/22
NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が金星の軌道上に広がる塵をとらえていたことがわかった。塵からの光は偶然見つかるまで、画像処理で消され続けていた。

世界初の火星ヘリコプター、飛行成功

2021/04/20
日本時間4月19日、NASAの火星飛行実験機「インジェニュイティ」が地球外のヘリコプターとして初めて飛行し、約40秒の歴史的なフライトを成功させた。

地球に降り注ぐ宇宙塵は年間5000t以上

2021/04/15
彗星や小惑星に由来する惑星間塵の一部は地球の大気圏に突入して流星になるが、そうした経路で宇宙から地表に到達する塵を合わせると年間約5000tに達するという推計が発表された。

オシリス・レックス、最後の探査を完了

2021/04/14
NASAの探査機「オシリス・レックス」が、小惑星ベンヌの最後の接近観測を4月7日に実施し、昨年10月にタッチダウンした地点などを撮影した。

地上観測で初めて彗星核の成分分析に成功

2021/04/09
すばる望遠鏡が赤外線観測でパンスターズ彗星(P/2016 BA14)の表層成分を調べることに成功した。彗星の進化、そして小惑星との境界を探る手がかりになりそうだ。

インサイト、大きな火震を再び検出

2021/04/08
火星探査機「インサイト」がケルベロス地溝帯を震源とする大きな地震を2回とらえた。この地域の地震活動が活発だという説を裏付けるものだ。

最初の恒星間彗星は最も始原的な彗星

2021/04/06
彗星として観測史上初めて太陽系外から飛来したボリソフ彗星は2019年12月に太陽へ接近したが、同彗星が恒星に近づいたのはこれが初めてだったようだ。