AstroArts Topics

ヘッドライン

【訃報】 天体写真家・天文著作家、藤井旭さん

2022/12/31
『星になったチロ』をはじめ多数の天文書を著し、天文交流イベントの先駆けとなった「星空への招待」を企画するなど、わたしたち天文ファンの偉大なる先達であった藤井旭さんが12月28日に逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。なお、葬儀は近親者のみで執り行われるとのことです。

2022年 天文宇宙ゆく年くる年

2022/12/28
皆既月食×天王星食やジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の鮮明な画像、天の川銀河の中心ブラックホール撮影、アルテミス1打ち上げなど、たくさんのニュースが注目された2022年を振り返り、2023年注目の天文現象も見てみよう。

ヒヤデス星団で褐色矮星の姿がとらえられた

2022/12/28
ヒヤデス星団に属する恒星を巡る褐色矮星が直接撮像で見つかった。この天体HIP 21152 Bは、質量が精密に求められた褐色矮星としては最も軽く、巨大ガス惑星に近い。

木星の気温変化は季節と無関係だが規則的

2022/12/27
40年以上にわたる木星の観測データから、大気の対流圏が決まったパターンで暖かくなったり寒くなったりしていることがわかった。変化は規則的だが、木星が太陽の周りを回る周期とは一致しない。

CALET、宇宙線のホウ素を高精度でとらえる

2022/12/27
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟に設置されている望遠鏡「CALET」が、宇宙線に含まれる高エネルギーのホウ素の流量を高精度で観測することに成功した。宇宙線が天の川銀河の中を伝播する距離や時間を知る手がかりとなる。

2023年1月4日 しぶんぎ座流星群が極大

2022/12/27
2023年1月4日、三大流星群の一つに数えられるしぶんぎ座流星群の活動が極大となる。1月4日の明け方が見ごろ。

2023年1月3日 月と火星が大接近

2022/12/27
2023年1月3日の夕方から4日の未明、月と火星が大接近する。

小惑星リュウグウは彗星と同郷か

2022/12/26
小惑星リュウグウの試料から見つかった始原的な鉱物を分析した結果、ビルト彗星(81P)と似た傾向を示した。リュウグウの母天体が生まれた場所は太陽から遠く、彗星の故郷に近いかもしれない。

4年ぶりの増光を始めた矮新星ペルセウス座GK

2022/12/26
2018年から4年以上静穏期が続き、いつ再び明るくなるか注目されていた矮新星ペルセウス座GKの増光が、ついに始まったようだ。

2023年1月3日 パラスがおおいぬ座で衝

2022/12/26
2023年1月3日、小惑星パラスがおおいぬ座で衝(太陽‐地球‐パラスがまっすぐに並ぶ位置関係)となる。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

リュウグウ粒子は微小隕石の衝突で融けていた

2022/12/23
小惑星リュウグウの粒子の表面に、太陽風の照射で壊された組織や微小隕石の衝突で融けた痕跡が見つかり、C型小惑星の宇宙風化の様子が初めて明らかになった。

2023年1月1日 初日の出

2022/12/23
一年の始まりの朝、初日の出。夜空を見上げることが多い天文ファンも、この日ばかりは日の出を待ってみよう。

2023年1月 ズィーティーエフ彗星が6等前後

2022/12/23
2023年1月ごろ、ズィーティーエフ彗星(C/2022 E3)が6等前後で見えると予想されている。

2023年1月の星空ガイド

2022/12/23
主な現象/金星(夕方~宵)、火星(夕方~未明)、木星(夕方~宵)、土星(夕方~宵)/ズィーティーエフ彗星が6等前後/1日:初日の出/3日:パラスが衝/3~4日:月と火星が大接近/4日:しぶんぎ座流星群が極大/23日ごろ:金星と土星が大接近/23日:細い月と金星、土星が接近/26日:細い月と木星が接近/30日:水星が西方最大離角/31~1日:月と火星が接近

機械学習が導き出したブラックホールの成長史

2022/12/22
銀河の中心にある超大質量ブラックホールの成長は、銀河本体の成長と同じ時期であるという数十年来の仮説が、機械学習によって裏付けられた。

低密度の系外惑星、「煮えたぎる海洋惑星」か

2022/12/22
恒星「ケプラー138」の周りを回る2つの系外惑星が、厚い水の層に覆われている可能性があると判明した。中心星に近いため表面の水は蒸発するが、高圧の深層では液体になっているかもしれない。

矮新星ふたご座Uが1年ぶりに増光

2022/12/22
矮新星の代表星とも言えるふたご座Uがほぼ1年ぶりの増光を起こし、平常光度の14等から9等にまで明るくなった。

2022年12月29日 月と木星が接近

2022/12/22
12月29日の夕方から深夜、月と木星が接近する。

2022年12月下旬 水星と金星が大接近

2022/12/22
12月下旬から来年1月上旬ごろ、夕方の西南西の低空で、水星と金星が大接近する。最接近は12月29日ごろ。

JWST、生まれたての星を取り巻く有機分子をとらえる

2022/12/21
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測で、若い原始星を取り巻く微小な氷に含まれる有機分子が検出された。エタノールやアセトアルデヒドといった複雑な分子も含まれている可能性がある。