AstroArts Topics

オーロラ

「日本書紀」に記されている日本最古の天文記録は扇形オーロラ

2020/03/18
「日本書紀」に620年の天文記録として残っている赤気の記述が「扇形オーロラ」と整合的であるとする研究成果が発表された。当時の人々が赤いオーロラの形状を雉の尾羽にたとえて記録したものだと考えられる。

オーロラの「またたき」を制御するのは宇宙の「さえずり」

2020/03/12
ジオスペース探査衛星「あらせ」と地上からの光学観測を組み合わせることによって、脈動オーロラの「またたき」には高エネルギー電子のコーラス波動による「さえずり」が影響していることが初めて示された。

オーロラを発生させる高エネルギー電子が大気圏に降り注ぐ仕組みを解明

2019/12/06
ジオスペース探査衛星「あらせ」と地上の大型大気レーダーによるオーロラの同時観測から、地球周辺の宇宙空間で生まれた電磁波が南極と北極上空の深いところまで高エネルギーの電子を降り込ませていることが、世界で初めて明らかにされた。

60年前の扇形オーロラと巨大磁気嵐の関連

2019/05/23
1958年に日本各地で目撃されたオーロラのスケッチや連続写真などの分析から、扇形に広がったオーロラの実態や大規模な磁気嵐との関連性が明らかにされた。

太陽風によって温められる木星大気

2019/04/16
太陽風により木星の極域で生じるオーロラが、従来考えられていたよりも深い部分まで木星大気を加熱していることが明らかになった。この変化は太陽風の到達から1日以内という素早い反応を見せることもわかった。

オーロラ爆発で低高度まで降り注ぐ電子

2019/02/12
ジオスペース探査衛星「あらせ」などの観測により、オーロラ爆発の際に宇宙空間から地球に降り注ぐ高エネルギー電子の数が急増し、上空65km付近という低高度の大気を電離させていることが明らかになった。

地球近傍宇宙のコーラス波動と突発発光オーロラの同時観測に成功

2019/01/23
地球近傍の宇宙で発生するコーラス波動と、その波動により引き起こされた突発発光オーロラが、ジオスペース探査衛星「あらせ」と地上から同時にとらえられた。その結果、波動粒子相互作用の発生域の形状変化が、数十ミリ秒単位で非対称に発達することが世界で初めて明らかにされた。

エネルギッシュな土星の北極のオーロラ

2018/09/04
ハッブル宇宙望遠鏡が紫外線で観測した、土星の北極のオーロラの画像や動画が公開された。7か月に及ぶモニター観測で新たな明るさの変化パターンが見つかっている。

強い磁場を持つ、主なき「浮遊惑星」

2018/08/09
褐色矮星として発見された20光年彼方の天体が、木星の13倍の質量しかない「自由浮遊惑星」である可能性が示された。木星の200倍以上もの強さの磁場を持つこともわかっており、「褐色矮星」と「惑星」の境にある天体で強い磁場が生成されるメカニズムの解明にも期待が集まる。

一見オーロラのような、紫色の発光現象「スティーブ」

2018/03/22
近年、夜空で紫色に発光する細いリボンのような現象がいくつか報告されている。「スティーブ」と名付けられた、オーロラとは異なるこの現象の発生プロセスが、市民科学者たちの協力も得て明らかになりつつある。

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衛星「あらせ」、明滅するオーロラの起源を解明

2018/02/16
ジオスペース探査衛星「あらせ」が取得したデータから、脈打つように明滅する「脈動オーロラ」の起源について、プラズマ波動「コーラス」に揺さぶられた電子が地球の大気に降り注ぐことで発生するという予想が初めて直接的に裏付けられた。

宇宙からの電磁波で高速明滅する陽子オーロラ

2018/02/07
カナダで観測された明滅する陽子オーロラが、宇宙で発生する電磁波の一つ「電磁イオンサイクロトロン波動」の最も速い電力変化と同じ周期で高速に明滅していることが、金沢大学などの研究により初めて発見された。

銀座でアラスカの夜空をリアルタイム体験

2018/01/23
東京・銀座で古賀祐三さんの作品展「Beyond the sky -時とデータが紡ぐオーロラ-」が開催中だ。アラスカからの生中継映像でリアルタイムのオーロラ映像を楽しめるほか、中継機材や制御システムといった技術的内容も展示されている。2月1日まで。

南北で不揃いな木星のオーロラ

2017/11/06
地球のオーロラは両極で同時に変化する傾向があるが、木星のオーロラは南北それぞれが独立したふるまいをみせるようだ。

江戸時代の古典籍に記録が残る史上最大の磁気嵐

2017/09/22
江戸時代の日記や文献に残された記述から、1770年に京都で観測された巨大なオーロラを発生させた磁気嵐が史上最大規模であったことが推定された。

木星のオーロラがもたらす大きな謎

2017/09/13
NASAの探査機「ジュノー」が、強力なオーロラを引き起こす大量のエネルギーが木星の極域で渦巻いている様子を観測した。

11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生

2017/09/07
日本時間9月6日、大規模な太陽フレアが2度にわたり発生した。とくに21時ごろのフレアは11年ぶりとなる最強クラスのフレアで、この現象に伴う太陽風の乱れが8日の夜ごろ地球に到来すると予測されている。

「ひさき」、木星オーロラの爆発的増光を観測

2017/05/25
惑星分光観測衛星「ひさき」とハッブル宇宙望遠鏡で、爆発的に増光した木星のオーロラが観測された。さらに木星探査機「ジュノー」の観測データを組み合わせることで、木星のエネルギー輸送機構の存在が明らかとなった。

初めて接近観測された木星の両極、多数の嵐や巨大オーロラ

2016/09/05
木星探査機「ジュノー」が初の木星フライバイ時にとらえた画像が公開された。縞や帯がなく多数の嵐が渦巻く北極や、赤外線で見た南極の巨大オーロラなどが写し出されている。

ISSで起こる電子の集中豪雨

2016/05/18
国際宇宙ステーションに設置された観測装置CALETによるデータから、ISSが磁気緯度の高い地域を通過する際、数分間にわたり大量の放射線電子が降り注ぐ「電子の集中豪雨」が起こっていることが初めて明らかになった。「オーロラのさざ波」を感じて大気に落とされたバンアレン帯の電子だと考えられている。

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