アルマ望遠鏡、日本のアンテナ16台引き渡し完了

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【2012年10月9日 アルマ望遠鏡

南米チリのアルマ電波望遠鏡で使用されるアンテナのうち、日本が製作した16台の引き渡しが8月に完了した。


アルマ望遠鏡の完成予想図

アルマ望遠鏡の完成予想図。左側の16台が、日本が製作したアンテナから成る「アタカマ・コンパクト・アレイ」。クリックで拡大(提供:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO))

アルマ望遠鏡で使用される66台のアンテナのうち、日本が開発・製造したのは「アタカマ・コンパクト・アレイ(ACA)」を構成する12mアンテナ4台と7mアンテナ12台だ(画像)。望遠鏡で得た天体からの電波をより精度よく測定するために重要な役割を担っている。

日本で製造されたアンテナはまず山麓施設で組み上げられて調整・試験が行われる。その後、審査を通過したものが望遠鏡の運用拠点である合同アルマ観測所(JAO)に引き渡され、標高5,000mの山頂施設での観測に使用される。

2008年12月から12mアンテナの引渡しが順次行われ、2011年5月からは7mアンテナの引き渡しも始まった。今年8月23日、全アンテナの引き渡しが完了し、日本が製造したすべてのアンテナが運用に使われることとなった。

ACAは、2010年の公募により「いざよい(十六夜)」と愛称が付けられている。

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