2009年
木々が赤や黄色に染まり枯れ葉が舞うこの季節、夜空でも星々が移ろい流星が舞って秋を演出する。
宵の空でもっとも目立つのは、南西の空で黄色く輝く木星だ。西には青白い星で構成された夏の大三角も残っているが、だいぶ高度を下げてきた。天頂に昇っているのはペガスス座とアンドロメダ座の星が作る、秋の四辺形だ。
四辺形の西側の辺を南に延ばした先に、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトがある。東側の辺を南に延ばすと、くじら座のしっぽ、デネブカイトスにぶつかる。ここから、星図を頼りにくじら座の心臓の方向を見てみよう。そこには14日前後に明るさがピークとなる変光星ミラが輝く。2等級から3等級程度になると予想されるが、紅葉のように赤い色を、ぜひながめてほしい。
午後9時を過ぎると、東の空にオレンジと黄色の星を見つけることができる。それぞれ、おうし座のアルデバランとぎょしゃ座のカペラだ。2つの星に先導されるようにして、冬の星座が次々と地平線から姿をあらわす。そして深夜、少し遅れて東の空に登場する赤くて明るい星が火星だ。その火星が1日から2日にかけてかに座のプレセペ星団を通過して、双眼鏡や望遠鏡でひときわ印象深い光景となる。
さて、11月と言えば忘れるわけにはいかないのが18日に極大となるしし座流星群だ。最近は活動が低調な年が続いていたが、2008年にやや多めの出現を見せた。今年も、幸運に恵まれれば18日の明け方ごろに活動が見られるという。2001年のような大量出現は望めないが、一つ一つの流星が明るいのがしし座流星群の特徴。派手に舞い落ちる流星が一つでも多く見られるよう期待したい。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -1.1 | -0.8 | -0.6 |
視直径 | 4.7" | 4.7" | 4.9" |
星座 | てんびん | てんびん | へびつかい |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 10.3" | 10.2" | 10.0" |
星座 | おとめ | てんびん | てんびん |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.4 | 0.1 |
視直径 | 8.1" | 9.4" |
星座 | かに | かに |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.4 | -2.3 |
視直径 | 40.8" | 38.3" |
星座 | やぎ | やぎ |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.1 | 1.0 |
視直径 | 16.3" | 16.7" |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.8 | 7.9 |
視直径 | 3.6" | 2.2" |
星座 | みずがめ | やぎ |
現象 |
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