2009年 1月

いよいよ世界天文年が始まる。夜空は、それを祝うかのようににぎやかだ。

最初に注目したいのは、やはり1月3日から4日にかけてのしぶんぎ座流星群。放射点が昇り始める3日の22時ごろがピークになると予想されている。今年は月明かりに邪魔されない最高の条件で見られそうだ。

夕方の西の空では金星が輝きを増し続けている。15日に東方最大離角となる金星は、まさに今が旬だ。元日には細い月と並ぶようすが楽しめて、22日に天王星と大接近30日に再び月に近づくなど、天文ファンを楽しませ続けてくれる。4日には水星も東方最大離角となり、地平線近くながら夕方の空で見ごろとなる。

日が沈んでしばらくすると、南東の空に冬の星座が姿をあらわす。とりわけ高く輝いているのは、ぎょしゃ座の黄色い1等星カペラと、おうし座のオレンジ色のアルデバランだ。それに続くように、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンがつくる「冬の大三角」が昇る。

26日には東南アジアの方面で金環日食が見られる。日本ではごく限られた地域で部分日食となる程度だが、半年後にまで迫ったトカラ皆既日食に、あらためて期待を寄せる機会となるだろう。

今月の星空1月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星1月

水星

上旬 中旬 下旬
等級 -0.5 2.0 2.9
視直径 6.9" 9.2" 10.0"
星座 やぎ やぎ いて
現象

金星

上旬 中旬 下旬
等級 -4.3 -4.4 -4.5
視直径 22.0" 24.4" 27.4"
星座 みずがめ みずがめ うお
現象

火星

上旬 下旬
等級 1.3 1.3
視直径 3.9" 3.9"
星座 いて いて
現象
  • 27日 水星に接近

木星

上旬 下旬
等級 -1.9 -1.9
視直径 32.5" 32.3"
星座 やぎ やぎ
現象
  • 18日 水星に接近
  • 24日 合

土星

上旬 下旬
等級 0.9 0.8
視直径 18.5" 19.1"
星座 しし しし
現象
  • 2日 留

天王星・海王星

天王星(中旬) 海王星(中旬)
等級 5.9 8.0
視直径 3.4" 2.2"
星座 みずがめ やぎ
現象