2009年
天頂を挟んだ南北の高い位置に、春を代表する2つの星座が昇っている。
南にあるのが、1等星レグルスと「?」を裏返した形が目印のしし座だ。各地で開催される観望会では、しし座の足もとで輝く土星を望遠鏡で見る機会が多くなりそうだ。地球に対して横を向くためとても細くなっている環に注目したい。
北にはおおぐま座が昇っている。熊の腰から尾にあたる北斗七星は、すぐに見つかるだろう。尾のカーブをのばすと、オレンジ色の1等星、うしかい座のアルクトゥールスが見つかる。さらにカーブをのばすと、白い1等星、おとめ座のスピカにたどりつく。これが「春の大曲線」だ。
6日の未明に、みずがめ座η流星群が極大を迎える。南半球では活発な出現を見せる流星群として注目を集めているが、北半球では放射点が低いため、見過ごされがちだ。しかし、今年は極大のころには月が沈んでいるため、最高の条件で観察できる。ゴールデンウィーク最大の目玉と言えるだろう。
みずがめ座η流星群を観察すると、放射点の近くでとても明るく輝く星が目につく。木星だ。観望シーズンにはまだ早いが、今月下旬は、ぜひ双眼鏡や望遠鏡を向けてみたい。目的は木星に接近しているもう1つの惑星、海王星だ。27日には木星と海王星が大接近し、前後数日間は望遠鏡で50倍ほどに拡大しても同じ視野で見ることができる。海王星の明るさはわずか7.9等で、ふつうの恒星と区別するのが難しい。この機会にぜひとも見ておきたいところだ。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 1.7 | 4.3 | 3.3 |
視直径 | 9.9" | 11.9" | 11.9" |
星座 | おうし | おうし | おうし |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.5 | -4.5 | -4.4 |
視直径 | 36.8" | 31.6" | 27.5" |
星座 | うお | うお | うお |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.2 | 1.2 |
視直径 | 4.5" | 4.6" |
星座 | うお | うお |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.3 | -2.4 |
視直径 | 38.3" | 40.8" |
星座 | やぎ | やぎ |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.9 | 1.0 |
視直径 | 18.7" | 18.1" |
星座 | しし | しし |
現象 |
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天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.9 | 7.9 |
視直径 | 3.4" | 2.2" |
星座 | うお | やぎ |
現象 |
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