「はやぶさ2」2回目のタッチダウンに向け降下中

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小惑星探査機「はやぶさ2」は小惑星リュウグウへの2回目のタッチダウンへ向けて運用が進められている。着陸は最速で明日11日の午前10時過ぎになる予定だ。

【2019年7月10日 JAXA

「はやぶさ2」は今日(7月10日)午前10時59分(地上時刻、日本時間、以下同)、リュウグウへの2回目のタッチダウンに向けて、高度20kmのホームポジションから降下を開始した。

今回のタッチダウン地点は、4月の衝突装置運用でリュウグウ表面に作った人工クレーターから20m程離れた、「C01-Cb」という半径3.5mのエリア内だ。クレーター形成時に噴出した地下物質が1cmほど堆積しているとみられており、そのサンプル採取を目指すことになる。

タッチダウンの場所
1回目(TD1)と2回目(TD2)のタッチダウンの場所。画像クリックで表示拡大(提供:JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研)

C01-Cbエリア
C01-Cbエリア。TMはターゲットマーカーの位置。画像クリックで表示拡大(提供:JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研)

タッチダウン日時は明日11日の午前10時18分の予定(最速の場合)となっている。それまでの間に何度かのチェックポイントを経ながら降下を続け、高度30m以降は自律制御によってタッチダウンを行う。自律制御の際には、5月末の運用でC01-Cbの中心から2.6m離れたところに投下されたターゲットマーカーを目印とする。

運用シーケンス(全体) 運用シーケンス(低高度)
運用シーケンス。それぞれ画像クリックで表示拡大(提供:JAXA)

探査機がタッチダウンに成功したか、またサンプルを採取できたかどうかを確認できるのは、11日午後10時以降となる見込みだ。

インターネットのJAXA Channelでは11日9時30分から、2回目着地の解説や管制の状況等を含めた「小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星リュウグウへの第2回タッチダウン運用」のライブ配信を行う。また、相模原市立博物館では同時刻からライブ配信のパブリックビューイングを行う。

7月9日記者説明会の動画(提供:JAXA)

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