AstroArts Topics

恒星・銀河

系外惑星の可視光スペクトルを初めて直接検出

2015/04/27
20年前に発見され系外惑星第1号として知られる「ペガスス座51番星b」の、可視光スペクトルが直接検出された。こうした検出の成功は初めてのことで、系外惑星や惑星系の特徴を理解するうえで大きな成果となる。

ハッブル宇宙望遠鏡、打ち上げ25周年

2015/04/24
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げから25周年を迎えた4月24日、記念日をお祝いする花火のような美しい画像が公開された。

差し渡し13億光年、宇宙最大の構造

2015/04/23
ハワイの「パンスターズ1望遠鏡」と赤外線天文衛星「WISE」の観測データから、銀河密度が異常に低い、差し渡し13億光年という巨大な領域「スーパーボイド」が発見された。この発見により、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)中にある冷たい大きな領域「コールドスポット」の存在について説明がつきそうだという。

「ペルセウス腕」、天の川銀河の平均回転速度より遅かった

2015/04/22
天の川銀河の腕の一つ「ペルセウス腕」にある大質量星形成領域の水メーザー観測から、「ペルセウス腕」全体の速度が平均的な銀河回転速度よりも毎秒30kmほど遅いことがわかった。

110億年前の宇宙に近傍最大級の銀河団の祖先

2015/04/21
すばる望遠鏡による観測で、110億年前の宇宙に見つかった原始銀河団が「かみのけ座銀河団」のような近傍最大級の銀河団の祖先に相当することがわかった。銀河団中の銀河のガスは重元素量含有率が高く、その理由について新たな知見が得られた。

球状星団中で起こった惑星破壊

2015/04/20
球状星団中の白色矮星によって惑星が破壊されたかもしれないという現象の証拠が、X線天文衛星チャンドラなどの観測から見つかった。

1万3000光年彼方の系外惑星

2015/04/17
赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」と地上望遠鏡の共同観測から、天の川銀河の中心方向1万3000光年彼方に系外惑星が発見された。こうした遠方の惑星の存在を探ることで、銀河内の系外惑星の分布に偏りがあるかどうかを調べることができる。

天の川銀河のベビーブームに遅れて生まれた太陽

2015/04/14
天の川銀河で星が大量に生まれた「ベビーブーム」の時代は、約100億年前のことだ。太陽は、そのベビーブームから遅れること約50億年、星の形成がすっかり落ち着いてしまったころにようやく誕生した。

100万歳の若い星に複雑な有機物を検出

2015/04/09
455光年彼方に位置する生まれたての星の周囲に、複雑な有機分子であるアセトニトリルが大量に発見された。生命誕生のカギとなる物質が太陽系以外でも普遍的に存在することを示す、重要な成果だ。

117億光年彼方の銀河が見せるアインシュタインリング

2015/04/08
アルマ望遠鏡が117億光年彼方の銀河を観測し、0.023秒角もの超高解像度でその姿を鮮明に写し出した。手前にある銀河の重力レンズ効果によって生み出された、アインシュタインリングという美しい円形の像がとらえられている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

大量に見つかった原始銀河団の候補

2015/04/01
赤外線天文衛星「ハーシェル」と宇宙背景放射観測衛星「プランク」による観測から、私たちが今日目にしている巨大銀河団の前身と言えそうな原始銀河団の候補が200個以上も発見された。

アルマが描き出した大質量星団の複雑な誕生現場

2015/04/01
アルマ望遠鏡による電波観測で、大質量星が生まれつつある領域に生まれたての星が少なくとも2つ潜んでいることが示された。さらに、ガス流が周囲のガス雲を押しのけて広がっていく「砂時計型」の構造が描き出された。このような構造が大質量星の形成領域で、メタノール分子の観測によって見つかったのは初めてのことだ。

銀河団衝突でも、ダークマター同士はすり抜ける

2015/03/30
銀河団同士が衝突してもダークマター同士はあまりぶつからずそのまま進むということが、多数の衝突銀河団の観測からわかった。ダークマターの正体を知る手がかりとなりそうだ。

銀河中心ブラックホールが大量の物質を吹き飛ばす

2015/03/27
米大学の研究チームが23.5億光年彼方の銀河をX線天文衛星「すざく」などで観測し、銀河中心の巨大質量ブラックホールからの強い放射圧が、銀河スケールでの大量の物質流出を引き起こす原因であることを初めて示した。

初めてとらえた、星の“0歳児”の急加熱

2015/03/24
最初期段階の恒星が急激に高温になるようすが、赤外線のアウトバーストとしてとらえらえた。恒星が取り込む物質が急増したことによるものとみられる。

太陽系の回転速度をVERAが精密に測定

2015/03/23
国立天文台VERAの観測から、銀河の中での太陽系の回転速度が精密に測定された。

超新星残骸に大量のニッケル 究極的核融合プロセスの初証拠

2015/03/18
X線天文衛星「すざく」が、超新星残骸「3C 397」から大量のニッケルを検出した。陽子と電子が合体する「電子捕獲」がIa型超新星爆発で起こることを示す初の観測的証拠だ。

14年ごしの観測で見た、ペルセウス座GKの爆発の広がり

2015/03/17
理化学研究所などの日米研究チームが、1901年に0等の明るさで出現した新星「ペルセウス座GK」の爆発の広がりをX線観測でとらえた。14年前の観測との比較から爆風の速度や爆発のエネルギーがわかり、新星爆発についての理解が進むと期待される。

銀河団同士の衝突現場Abell 2256

2015/03/11
カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)がとらえた、数百個もの銀河が属する銀河団同士の衝突が起こっている領域の画像が公開された。

丸い円盤銀河の出現時期は70億年前?

2015/03/11
京都大学、東京大学、国立天文台の研究者らがハッブル宇宙望遠鏡の撮像データを解析し、丸い円盤銀河の出現時期が宇宙年齢約60億年、現在から約70億年前の時代とみられることを明らかにした。