AstroArts Topics

恒星・銀河

ハッブルがとらえた衝突銀河NGC 7714

2015/01/30
ハッブル宇宙望遠鏡が、1億光年彼方の銀河NGC 7714をとらえた。他の銀河とのニアミスで変形し、明るく重い星々が爆発的な勢いで生み出されている。

謎の“黄色い玉”は、デビュー寸前の重い星

2015/01/29
重い恒星が次々と生まれる領域に、黄色い玉のような天体が多数見つかっている。生まれつつある星の知られざる一段階の姿と考えられている。

112億歳の星に5個の惑星

2015/01/28
生まれて112億年という古い恒星に、地球サイズの惑星が5個見つかった。天の川銀河内の惑星系としては最も古い部類で、惑星形成の歴史をうかがわせる発見だ。

土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星

2015/01/27
430光年彼方の系外惑星が、土星の200倍という巨大な環をまとっていることが明らかになった。さらにその中では地球に匹敵する大型衛星も作られつつあるかもしれないという。

VERAプロジェクトでミラ型変光星の周期光度関係を高精度に確立

2015/01/21
鹿児島大学の中川亜紀治さんを中心とした研究チームが、ミラ型変光星「うさぎ座T星」の水メーザー観測を行い、変光星の周期光度関係を高精度に導くことに成功した。

なぞの高速電波バーストを初めてリアルタイムで観測

2015/01/21
オーストラリアのパークス64m電波望遠鏡を使った観測によって、数ミリ秒という短い現象である高速電波バーストが初めてリアルタイムでとらえられた。

150光年彼方に地球の1.5倍の惑星

2015/01/20
およそ150光年彼方の暗い星に、地球に近い大きさの惑星が3個発見された。そのうち1つはハビタブルゾーン付近に位置しており、大気の成分次第ではさらに地球そっくりの惑星と言えるかもしれない。

天文衛星「あかり」が遠赤外線でとらえた全天画像

2015/01/15
2011年に運用終了した天文衛星「あかり」が遠赤外線で行った観測をもとにした全天画像データが作成・公開された。従来のデータよりも解像度が大幅に向上し、より長波長までデータがそろっているため星や惑星の誕生を詳しく調べられるなど、幅広い分野での活用が期待される。

へび座のLDN 483 暗黒星雲から始まる星の輝き

2015/01/14
チリ・ラシーヤ天文台のMPG/ESO 2.2m望遠鏡が、へび座方向の暗黒星雲「LDN 483」をとらえた。星雲の内部では、数多くの星の胎児たちが輝きを放つ時を待っている。

2つの“風”が巻き起こす、りゅうこつ座エータ星の変化

2015/01/08
連星それぞれからの恒星風が周囲を包む星雲を作り出すりゅうこつ座η(エ-タ)星。2つの星の最接近で起こる現象の詳細が明らかにされた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ハビタブルゾーンの系外惑星を8個発見

2015/01/07
ハビタブルゾーンに存在する系外惑星が新たに8個見つかった。8つのうち2つは、これまでに発見されたどの天体よりも地球に似ているという。

天の川銀河中心「いて座A*」で起こった巨大X線フレア

2015/01/07
2013年9月、天の川銀河中心の電波源「いて座A*」で通常の400倍もの明るさのX線フレアが観測された。その要因ははっきりとわかっておらず、巨大ブラックホールのふるまいとその周辺環境に関して疑問を投げかけている。

時速300万kmで広がる、天の川の巨大バブル

2015/01/06
天の川銀河中心から広がる巨大バブルの観測により、構造内のガスの広がる速度や温度などがわかった。この「フェルミバブル」を作り上げた爆発現象の詳細が明かされつつある。

宇宙の歴史を左右する、ダークマターの分布解明のカギ

2015/01/05
カブリIPMUの研究チームが、銀河周囲のダークマターの分布進化をシミュレーションする際に重要となるカギを見つけ出した。従来無視されていた、銀河団よりはるかに大きなスケールの周囲環境の影響を考慮することで、ダークマターの分布をより正確に推定できるようになるという。

超新星1987Aの残骸に中性子星の兆候

2014/12/25
オーストラリアの研究チームによる電波観測で、28年前に出現した超新星1987Aの残骸から未知の放射が見つかった。超新星爆発の跡に作られる中性子星からのものかもしれない。

珍しい発見、孤立した矮小楕円銀河

2014/12/22
私たちの天の川銀河が属する局部銀河群の中に、古い星から成る小さな銀河が新たに見つかった。「矮小楕円銀河」としては珍しく独立した存在で、多くの未知の銀河が存在する可能性をかいま見せている。

一部故障のケプラー、復活ミッションで初の系外惑星発見

2014/12/19
姿勢制御装置の不具合のために主要ミッションを終了していた系外惑星探査衛星「ケプラー」が、今年からスタートした新ミッションで初の系外惑星を発見した。

太陽系の過去を見せる、90光年彼方の若い星の塵円盤

2014/12/16
90光年彼方の若い星を取り囲む塵の円盤外縁部に、小天体が衝突した痕跡とみられる塵が濃く集まっているようすが観測された。太陽系のような惑星系の形成過程についての理論予測を裏付ける成果だ。

アンドロメダ銀河のダークマター、理論予測と異なる分布

2014/12/11
アンドロメダ座大銀河(M31)の姿を再現したシミュレーション研究から、銀河の周囲のダークマター分布が天体形成に関する標準理論に基づく予測と異なることが明らかになった。これまで広く受け入れられてきた理論の見直しを迫るとともに、ダークマターの性質を知る手がかりとして期待される。

球状星団の“消えた”星、実は元からなかった?

2014/12/09
天の川銀河の球状星団は若い星の割合が理論予測よりも多く、年老いた星が星団から離れたためと考えられてきた。だが、追い出された後の古い星が存在しない銀河でも同じような世代分布の星団が見つかり、従来の有力説に見直しを迫る成果となっている。