AstroArts Topics

恒星・銀河

地球生物の大量絶滅、銀河内のダークマターも影響?

2015/02/19
6600万年前の恐竜絶滅など過去の地球における大変動は、太陽系が3000万年ごとに銀河円盤面を通過することが関連しているかもしれない。米大学の生物学者が、銀河円盤のダークマターが地球に及ぼす影響について検証した。

板垣さん発見の新星でわかった、宇宙のリチウム合成工場

2015/02/19
国立天文台などの研究チームが、アマチュア天文家の板垣公一さんが2013年8月に発見した新星をすばる望遠鏡で観測し、リチウムがこの新星で大量に生成されていることを突き止めた。リチウムを生成・放出している天体が直接的に観測されたのはこれが初めてのことだ。

地球のような惑星は、やはり太陽型星の周りに存在

2015/02/18
東京工業大学と中国・清華大学の研究チームが行ったシミュレーションによって、惑星の含水量をもとにして考えた場合、地球のような惑星は太陽くらいの質量の恒星に多く存在しそうだということが示された。

塵を見通して検出、正体不明の有機分子

2015/02/17
東京大学と京都産業大学の研究チームが、塵が多く見通しが悪い環境にある星の光から、正体不明だった大きな有機分子による吸収線を多数発見することに成功した。

初めてとらえられた連星系の誕生現場

2015/02/13
これまで原始星1個の存在が知られていたガス雲「バーナード5」に、高密度のガスの塊が3つ見つかり、約4万年以内にそれらが重力崩壊を起こして新たな星となることが明らかになった。連星系の誕生現場がとらえられたのは初めてのことだ。

ティーカップの中のブラックホール嵐

2015/02/12
VLA を使った観測により、宇宙においてはありふれていてあまり面白みがないと思われてきた楕円銀河で、実は超巨大ブラックホールによる活発な活動が起こっていることが明らかになった。

宇宙は誕生5.5億年後に再電離 従来の説より1億年遅く

2015/02/09
欧州の天文衛星「プランク」の観測により、宇宙の再電離が起こったのは宇宙誕生から5.5億年後であることがわかった。これまで考えられていたよりも1億年遅い時期となる。

野獣か神の手か 彗星のような小型星雲「CG4」

2015/02/04
とも座の「CG4」は、「彗星状グロビュール」と呼ばれる天体の1つ。濃い塵とガスの塊から尾が伸びた不思議な形は、未だ特定されていない要因で形作られる「宇宙の彫刻」だ。

インフレーションの間接的証拠、星間塵によるノイズだった

2015/02/02
2014年3月に検出の可能性が発表された「宇宙誕生時のインフレーションの痕跡」は、新たなデータにより、銀河内の塵によるノイズである可能性が高くなった。宇宙誕生時の出来事を記す「インフレーション理論」の有力な証拠を求めて探索は続く。

ハッブルがとらえた衝突銀河NGC 7714

2015/01/30
ハッブル宇宙望遠鏡が、1億光年彼方の銀河NGC 7714をとらえた。他の銀河とのニアミスで変形し、明るく重い星々が爆発的な勢いで生み出されている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

謎の“黄色い玉”は、デビュー寸前の重い星

2015/01/29
重い恒星が次々と生まれる領域に、黄色い玉のような天体が多数見つかっている。生まれつつある星の知られざる一段階の姿と考えられている。

112億歳の星に5個の惑星

2015/01/28
生まれて112億年という古い恒星に、地球サイズの惑星が5個見つかった。天の川銀河内の惑星系としては最も古い部類で、惑星形成の歴史をうかがわせる発見だ。

土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星

2015/01/27
430光年彼方の系外惑星が、土星の200倍という巨大な環をまとっていることが明らかになった。さらにその中では地球に匹敵する大型衛星も作られつつあるかもしれないという。

VERAプロジェクトでミラ型変光星の周期光度関係を高精度に確立

2015/01/21
鹿児島大学の中川亜紀治さんを中心とした研究チームが、ミラ型変光星「うさぎ座T星」の水メーザー観測を行い、変光星の周期光度関係を高精度に導くことに成功した。

なぞの高速電波バーストを初めてリアルタイムで観測

2015/01/21
オーストラリアのパークス64m電波望遠鏡を使った観測によって、数ミリ秒という短い現象である高速電波バーストが初めてリアルタイムでとらえられた。

150光年彼方に地球の1.5倍の惑星

2015/01/20
およそ150光年彼方の暗い星に、地球に近い大きさの惑星が3個発見された。そのうち1つはハビタブルゾーン付近に位置しており、大気の成分次第ではさらに地球そっくりの惑星と言えるかもしれない。

天文衛星「あかり」が遠赤外線でとらえた全天画像

2015/01/15
2011年に運用終了した天文衛星「あかり」が遠赤外線で行った観測をもとにした全天画像データが作成・公開された。従来のデータよりも解像度が大幅に向上し、より長波長までデータがそろっているため星や惑星の誕生を詳しく調べられるなど、幅広い分野での活用が期待される。

へび座のLDN 483 暗黒星雲から始まる星の輝き

2015/01/14
チリ・ラシーヤ天文台のMPG/ESO 2.2m望遠鏡が、へび座方向の暗黒星雲「LDN 483」をとらえた。星雲の内部では、数多くの星の胎児たちが輝きを放つ時を待っている。

2つの“風”が巻き起こす、りゅうこつ座エータ星の変化

2015/01/08
連星それぞれからの恒星風が周囲を包む星雲を作り出すりゅうこつ座η(エ-タ)星。2つの星の最接近で起こる現象の詳細が明らかにされた。

ハビタブルゾーンの系外惑星を8個発見

2015/01/07
ハビタブルゾーンに存在する系外惑星が新たに8個見つかった。8つのうち2つは、これまでに発見されたどの天体よりも地球に似ているという。