AstroArts Topics

連星

軌道周期が51分の激変星

2022/10/13
通常の恒星と白色矮星の近接連星である「激変星」としては最も短い、51分で互いの周りを回る連星が見つかった。今後、白色矮星は恒星のガスをはぎ取り続け、両者の距離はさらに縮まると予想される。

2022年10月 シリウスの伴星Bが最遠

2022/09/22
約50年周期でシリウスを公転する伴星Bが、今月シリウスから最も離れる。観察や撮影に挑戦してみよう。

新種の爆発現象「マイクロノバ」を発見

2022/04/26
白色矮星の表面全体で起こる爆発現象である新星(ノバ)に対して、この爆発が磁場に閉じ込められた狭い領域で起こる小規模な「マイクロノバ」が観測された。

シリウスの伴星の観察に挑戦しよう

2022/02/14
シリウスの周りを回る伴星「シリウスB」が、主星から大きく離れて観察の好機を迎えている。

「宇宙の噴水」は共通外層を持つ連星だった

2022/01/18
天の川銀河に15個しか見つかっていない「宇宙の噴水」と呼ばれる珍しい天体の正体が、連星の長い生涯の最期に起こる「共通外層」という珍しい状態であることを示す証拠が得られた。

アルマ望遠鏡が描く双子の星の軌道運動

2021/10/11
若い連星系において、「恒星どうしの公転軌道」「それぞれの恒星の周りに広がる2つの原始惑星系円盤」が全て異なる平面上にある天体が、アルマ望遠鏡の観測データから見つかった。

宇宙に塵を供給する、終末期の大質量連星

2020/09/23
すばる望遠鏡などの観測で、活発に質量を放出する終末期のウォルフ・ライエ星を含む大質量連星で、1年に地球1個分のペースで効率的に塵が生産されている様子が見つかった。

3連星を取り巻く惑星系円盤の3重構造

2020/09/11
若い3連星を取り巻く原始惑星系円盤が3重になっている様子がアルマ望遠鏡により観測された。まだ発見例のない、3連星を公転する惑星の誕生現場かもしれない。

これまでで最も地球に近いブラックホールを発見

2020/05/08
地球から約1000光年の距離にあるブラックホールが発見された。これまでに知られている中では地球に最も近く、2個の恒星との三重連星になっている。

太陽が2つある惑星の回り方

2020/03/27
これまでに行われた系外惑星の捜索では、2つの恒星からなる連星系の中でも惑星が見つかっているが、いずれも惑星の回転と恒星どうしの回転の軌道面が一致している。だがアルマ望遠鏡の観測結果によれば、恒星の間隔が離れた連星系では軌道がかなり傾いた惑星も生まれているようだ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ほんの60年前にジェットを噴出して変身し始めた老齢の星

2020/03/10
アルマ望遠鏡による、老齢の星を含む連星系の観測で、星から噴き出すジェットとその周囲の物質の分布が描き出された。わずか60年ほど前に噴き出したジェットによって星周囲のガス雲の形状が変形している様子が、高解像度でとらえられている。

連星系で作られた美しいガスの広がり

2020/02/10
連星系を構成する2つの星が織りなす、美しいガスの広がりが撮影された。年老いて大きく膨らんだ星のガスの広がりにもう一方の星が取り込まれ、そのガスが宇宙空間にまき散らされて作られたものだ。

プレッツェルのような双子星の「へその緒」

2019/10/25
双子の原始星の周りに広がる円盤と、それら全体を大きく取り囲む塵やガスの構造が、アルマ望遠鏡によってとらえられた。プレッツェルのように見えるリング状構造は、若い星に物質を送り込む「へその緒」のようなものと考えられる。

双子原始星からの不揃いな分子流を検出、連星系形成の謎に迫る

2019/09/11
ペアの原始星それぞれから噴き出す不揃いな分子流が、アルマ望遠鏡による観測で検出された。原始星円盤の回転軸も大きく傾いていることが示唆され、連星系形成のメカニズムを解明する手がかりの一つとなる。

アルマ望遠鏡で観測、大質量連星の誕生現場

2019/04/02
生まれたての2つの重い恒星が互いに回り合う様子がアルマ望遠鏡で観測された。先に生まれた星の周りのガス円盤が分裂し、そこからもう一つの星が生まれたことが示され、重い星どうしの連星系の誕生に迫る重要な成果となった。

惑星状星雲の中心に3時間周期の連星

2018/10/29
公転周期が3時間強の連星系が惑星状星雲の中心に見つかった。接触しそうなほど接近していることから、物質の流れ込みによって数千年以内には新星爆発を起こすとみられている。

アルビレオは連星ではなく見かけの二重星

2018/08/20
位置天文衛星「ガイア」の最新の観測データから、はくちょう座のアルビレオが連星なのか、見かけの二重星なのかという長年の問題に答が示された。

38分周期で公転するX線パルサー連星

2018/05/15
国際宇宙ステーションに設置されている中性子星観測装置「NICER」による観測データの解析から、ミリ秒X線パルサーと白色矮星からなる連星が38分周期で互いの周りを回っていることがわかった。この種の連星系としては観測史上最短の周期だ。

短周期連星は惑星を放り出す

2018/04/17
短周期連星の周囲を巡る惑星は、星が進化すると連星系から放り出されてしまうことがシミュレーション研究で示された。

オウムアムアの故郷は連星系

2018/03/23
最新の研究によると、観測史上初の恒星間天体である「オウムアムア」は連星系からやってきた可能性が高いようだ。