2008年
地上で寒さがピークに達する時期は、星空がもっとも華やかなシーズンでもある。ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、以上の6つの1等星が作る「冬のダイヤモンド」が美しい。ダイヤモンドの中には赤い1等星ベテルギウス、さらには火星も輝いている。
一方、東からは春を予感させる星座の星々も昇ってくる。その代表格がしし座の1等星レグルスだが、そのすぐ東でさらに明るく輝いているのが土星だ。25日に衝となり、観望好期を迎える。今年は環の傾きが小さく、いかにも土星らしい姿をしているので望遠鏡で観察しておきたい。ちなみに来年の土星はすっかり横を向いてしまい、環が消えたかのような姿になる。
明るい星々の競演が繰り広げられた夜が明けるころ、真打が登場する。マイナス4等の金星とマイナス2等の木星だ。1日と2日の朝は、両者が1度以内に大接近する。望遠鏡の低倍率なら同一視野に収まるので、ガリレオ衛星と金星を一緒に観察できるはずだ。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 5.4 | 1.7 | 0.4 |
視直径 | 10.1" | 9.7" | 8.1" |
星座 | みずがめ | やぎ | やぎ |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.0 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 12.3" | 11.8" | 11.4" |
星座 | いて | いて | やぎ |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -0.5 | 0.1 |
視直径 | 11.5" | 9.5" |
星座 | おうし | おうし |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.9 | -2.0 |
視直径 | 32.7" | 34.0" |
星座 | いて | いて |
現象 |
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.5 | 0.5 |
視直径 | 19.8" | 20.0" |
星座 | しし | しし |
現象 |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.9 | 8.0 |
視直径 | 3.3" | 2.2" |
星座 | みずがめ | やぎ |
現象 |
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