2008年
夜が長くなり、空も澄み渡り、星を眺めるには絶好の季節がやってきた。秋の夜空は明るい星が少ないが、星座を探すのは決して難しくない。まずは頭の真上で輝く秋の四辺形を見つけよう。
西側の辺を南に延ばすと、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトにたどりつく。一方東側の辺を北に延ばしたあたりに、W字形のカシオペヤ座がある。さらに、北側の辺から北西へカーブを描くとアンドロメダ座の星々をたどれるなど、とても便利な星の並びだ。
11月も半ばになってくると、東の空から冬の星座が顔をのぞかせるようになり、星空のにぎやかな季節が近いことを感じさせてくれる。その先頭に立つおうし座では、14日の早朝にすばる食が見られる。満月を過ぎたばかりの月がプレアデス星団の星を次々と隠していくようすは、双眼鏡があれば観察できるはずだ。おうし座と言えば、上旬から中旬を中心に出現するおうし座流星群が、数は少ないが存在感はある。17日の夜に極大を迎えるしし座流星群は有名だが、一晩中月に邪魔されてしまう上に予想出現数はあまり多くない。
にぎやかになっていくのは東の空だけではない。夕方の西の空も、金星が高度を上げるとともに美しさを増している。1日には三日月との接近が楽しめる。また、日を追うごとに木星と近づいていくようすも必見だ。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -0.9 | -0.9 | -1.0 |
視直径 | 5.2" | 4.8" | 4.6" |
星座 | おとめ | てんびん | さそり |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.0 | -4.1 | -4.1 |
視直径 | 14.1" | 15.0" | 15.9" |
星座 | へびつかい | いて | いて |
現象 |
火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.5 | 1.4 |
視直径 | 3.7" | 3.8" |
星座 | てんびん | さそり |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.1 | -2.0 |
視直径 | 35.9" | 34.3" |
星座 | いて | いて |
現象 |
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.0 | 1.0 |
視直径 | 16.7" | 17.2" |
星座 | しし | しし |
現象 |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.8 | 7.9 |
視直径 | 3.6" | 2.2" |
星座 | みずがめ | やぎ |
現象 |
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