2008年
23日は秋分。「暑さは彼岸まで」というように、このころには昼の暑さも和らいでくる。しかしもっと前から、日が早く沈んだり、夜が涼しくなったりしている。9月14日は旧暦の8月15日に相当し、中秋の名月だ。夜風に当たりながらお月見をすれば、秋の訪れを実感できるだろう。
一方、星空の主役はまだまだ夏の星座。天頂には「夏の大三角」があって、南の空では木星がいて座の中で輝いている。東からはペガスス座とアンドロメダ座の星が作る「秋の大四辺形」を筆頭に秋の星座も昇っているものの、明るい星が多い夏の星座に比べると存在感がやや薄いかもしれない。
夕方の西の空に、金星が目立つようになってきた。近くには火星と水星も見えている。水星は11日に東方最大離角を迎え、12日には金星と火星が0.3度まで接近するので見ものだ。3惑星のそばを三日月が通る2日の夕方もおもしろい光景だ。
13日には、みずがめ座に位置する天王星が衝となる。先月衝となった海王星とともに、双眼鏡や望遠鏡で観察に挑戦してみたい。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 0.1 | 0.3 | 1.0 |
視直径 | 6.4" | 7.5" | 9.1" |
星座 | おとめ | おとめ | おとめ |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 11.0" | 11.3" | 11.7" |
星座 | おとめ | おとめ | おとめ |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.7 | 1.7 |
視直径 | 3.9" | 3.8" |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.5 | -2.3 |
視直径 | 43.0" | 40.4" |
星座 | いて | いて |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.1 | 1.1 |
視直径 | 16.0" | 16.1" |
星座 | しし | しし |
現象 |
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天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.9 |
視直径 | 3.7" | 2.3" |
星座 | みずがめ | やぎ |
現象 |