AstroArts Topics

太陽系

風変わりな太陽系外縁天体の軌道を第9惑星なしで説明

2019/01/28
一部の太陽系外縁天体に見られる変わった軌道を説明するのに、第9惑星の存在を仮定する必要はないのかもしれない。ポイントは、カイパーベルトの質量が従来の想定よりもずっと大きいと考えることだという。

カッシーニが明らかにした土星の環の形成年代と自転周期

2019/01/25
土星探査機「カッシーニ」によるデータから、土星の環の形成年代が1000万年前から1億年前の間であるという推定が得られた。また、土星の正確な自転周期が環の観測から判明した。

地球近傍宇宙のコーラス波動と突発発光オーロラの同時観測に成功

2019/01/23
地球近傍の宇宙で発生するコーラス波動と、その波動により引き起こされた突発発光オーロラが、ジオスペース探査衛星「あらせ」と地上から同時にとらえられた。その結果、波動粒子相互作用の発生域の形状変化が、数十ミリ秒単位で非対称に発達することが世界で初めて明らかにされた。

水星の「棒磁石」のずれをシミュレーション研究で解明

2019/01/22
水星内部のダイナモ作用のシミュレーション研究から、水星磁場の「棒磁石」が中心から北にずれている理由が解明された。中心核内部の磁場が自己調整機構によって対流をコントロールすることで、自発的に生成・維持されているという。

太陽を見る新たな眼、「FOXSI-3」の軟X線データ公開

2019/01/21
日米共同の観測ロケット「FOXSI-3」で得られた太陽の軟X線観測データが公開された。毎秒250枚という高い時間分解能の撮像分光観測を世界で初めて行ったもので、太陽コロナについて新たな知見が得られることが期待される。

金星下層雲の巨大筋状構造をシミュレーションで再現、形成メカニズムを解明

2019/01/15
金星探査機「あかつき」による観測から、金星を覆う雲の中に巨大な筋状構造が発見された。大規模な数値シミュレーションでこの構造の形成メカニズムが解き明かされた。

「はやぶさ2」着陸は2月18日ごろ、リュウグウの地名も承認

2019/01/10
「はやぶさ2」の小惑星リュウグウへの着陸が2月18日の週に行われることになった。またリュウグウの主な地形に「ウラシマクレーター」などの地名が命名された。

中国の「嫦娥4号」、史上初めて月の裏側に着陸

2019/01/08
1月3日、中国の月探査機「嫦娥4号」が世界初となる月の裏側への軟着陸を果たした。

ニューホライズンズ、65億km彼方のウルティマ・トゥーレをフライバイ探査

2019/01/07
NASAの探査機ニューホライズンズが日本時間1月2日、「ウルティマ・トゥーレ」の愛称で呼ばれる、太陽から65億km離れた太陽系外縁天体2014 MU69に3500kmまで接近して探査を行い、探査史上最遠方となる天体の姿を撮影した。

電波やレーダーで観測されたウィルタネン彗星

2018/12/27
12月中旬に地球に最接近し明るくなったウィルタネン彗星が、アルマ望遠鏡やアレシボ天文台のレーダー観測によってとらえられ、核を取り巻くシアン化水素分子ガスの分布や核の自転の様子などが詳しく調べられた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

激しい勢いで失われていく土星の環

2018/12/26
土星の環を構成している氷の粒子は土星本体へ雨のように降り注いでいるため、環はいずれなくなってしまう運命にある。最新の研究によると、1億年以内に環が消えてしまうかもしれない。

太陽系の観測史上最も遠方で発見された小天体「ファーアウト」

2018/12/25
すばる望遠鏡による観測で、太陽から180億kmもの彼方に新天体「2018 VG18」が発見された。これまで最も遠方で発見された太陽系天体であり、はるか彼方の未知の惑星の存在を裏付けるカギとなるかもしれない。

「あかり」の観測で複数の小惑星から水を検出

2018/12/18
JAXAの赤外線天文衛星「あかり」による観測で、17個のC型小惑星から水の存在を示す証拠が見つかった。これほど多くの小惑星から水を検出した観測成果は世界初だ。

オシリス・レックス、早速ベンヌに水の存在を確認

2018/12/18
今月はじめに小惑星「ベンヌ」に到着したばかりのNASAの探査機「オシリス・レックス」が、小惑星に接近中に行った観測のデータから、ベンヌの泥の中に水が含まれていることが明らかになった。

「MINERVA-II1」のローバーを「イブー」「アウル」と命名

2018/12/17
小惑星探査機「はやぶさ2」から9月に分離された小型機「MINERVA-II1」の2機のローバーが「イブー」「アウル」と命名された。

インサイトから届いた火星の風の音とセルフィー

2018/12/14
先月27日に火星に着陸したNASAの探査機「インサイト」から、火星の風の音が届けられた。また、インサイトのセルフィーも公開された。

ボイジャー2号が太陽圏を脱出

2018/12/12
1977年に打ち上げられた探査機「ボイジャー2号」の送信データから、同機が11月5日に太陽圏の外に脱出したことが確認された。姉妹機「ボイジャー1号」に続き、恒星間空間を飛行する2機目の人工天体となる。

火星の「ブルーベリー」の成因を解明

2018/12/12
探査車「オポチュニティ」が火星で発見した、鉄を主成分とする大量の丸い粒「ブルーベリー」の形成メカニズムが、地球上に見られる表面が鉄で覆われた丸い岩塊と同じである可能性が高いことが明らかになった。

金星探査機「あかつき」、延長ミッションに移行

2018/12/10
JAXAの金星探査機「あかつき」が2016年4月から2年間の定常運用を終え、今後は3年間の延長運用に移行することが発表された。

オシリス・レックスが小惑星ベンヌに到着

2018/12/04
日本時間12月4日午前2時ごろ、NASAの探査機「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」に到着した。地球にサンプルを持ち帰るのは約5年後の予定だ。