アルマ望遠鏡最後のアンテナが山頂施設に到着
【2014年6月24日 アルマ望遠鏡 (1)/(2)】
南米チリで建設が進められてきたアルマ望遠鏡の最後のアンテナが13日、観測現場となる標高5000mの山頂施設に設置された。これで66台すべてのアンテナが山頂施設に移設完了したことになる。迫力満点のアンテナ群は、グーグルストリートビューにも登場。
2009年9月に日本製の直径12mアンテナがアルマ望遠鏡山頂施設に一番乗りしてから5年。6月13日、66台目にして最後のアンテナ(欧州製、直径12m)が山麓施設から山頂施設に運ばれ、設置された。
設置済みアンテナの一部はメンテナンスのために標高2900mの山麓施設に移設されているものの、これで欧州と北米が25台ずつ製造した12mアンテナと、日本が開発した16台のアンテナ(直径12mが4台、7mが12台)がすべて揃ったことになる。
合同アルマ観測所の所長を務めるピエール・コックス氏は「アルマ望遠鏡建設における重要な節目を達成できたことを誇りに思います。技術の粋を尽くした観測装置を、無事にチャナントール高原に送り届けることができました」と喜びを語っている。
グーグルストリートビューにアルマ望遠鏡登場
世界最大の電波望遠鏡プロジェクトであるアルマ望遠鏡が、グーグルストリートビューに登場した。迫力ある360度のパノラマ写真で、アンテナ群の中を歩き回るような感覚を味わうことができる。