「はやぶさ2」のターゲットをすばる望遠鏡が撮影

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小惑星探査機「はやぶさ2」が向かう小惑星 「(162173) 1999 JU3」の姿を、すばる望遠鏡が撮影した。

【2015年6月8日 すばる望遠鏡

日本の小惑星探査機「はやぶさ2」の目標天体である小惑星(162173) 1999 JU3を、米・ハワイのすばる望遠鏡が撮影した。撮影時の1999 JU3は地球からおよそ2億4000万km離れていて、明るさは約22.3等級だったが、集光力に優れたすばる望遠鏡はわずか30秒の露出時間でその姿を写し出すことに成功した。

小惑星1999 JU3
すばる望遠鏡がとらえた小惑星(162173) 1999 JU3。ハワイ現地時間5月20日午前4時23分撮影、30秒露出。クリックで約3分間の動きを示したアニメーションを表示(提供:国立天文台)

「観測時は明け方のうえ雲が多く、条件はあまり良くなかったのですが、1999 JU3 が放つ微かな光をはっきりとらえることができました。この小惑星はどのような素顔を我々に見せてくれるのでしょうか。そしてそれはどのような太陽系の歴史を教えてくれるのでしょうか。『はやぶさ2』の探査を心待ちにしています」(観測を行った国立天文台ハワイ観測所の寺居剛さん)。

昨年12月3日の打ち上げから半年が経った「はやぶさ2」は現在、太陽を周回する軌道を順調に航行中だ。6月2日から行われていた第2回目となるイオンエンジンの連続運転を7日未明に正常に完了したばかりで、今年12月には小惑星1999 JU3へ向かう軌道に移るための地球スイングバイを予定している。その後、目標とする小惑星1999 JU3へと続く軌道に入り、2018年の夏に小惑星へ到着予定となっている。

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