AstroArts Topics

恒星・銀河

銀河の「薄いガス」と「濃いガス」の同時観測に初成功

2017/03/06
銀河全体に広く分布する「薄いガス」と、新たに誕生する星のもととなる「濃いガス」が世界で初めて同時に観測された。それぞれのガスが銀河のどこにどれだけ分布しているかという情報は、新たに誕生する星の数がどのように決定されるのかを解明するうえで重要な手がかりとなる。

ブラックホールの超高速ガス流の急速な温度変化

2017/03/03
ブラックホールの周囲から噴出する、渦巻く超高速ガス流の温度が急速に変化している様子が初めてとらえられた。

すばる望遠鏡による大規模観測データを公開、7000万個の銀河や星

2017/03/02
すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・カム」で進められている観測プログラム「HSC-SSP」の第1期データが公開された。7000万個の銀河や星が含まれた、「宇宙の国勢調査」とも言える大規模なものだ。

超新星1987A発見から30年

2017/03/01
30年前に出現した超新星1987Aは、多波長観測や経年変化の追跡で研究者や天文ファンを魅了し続けている。

40光年彼方に地球サイズの7惑星

2017/02/23
みずがめ座の赤色矮星「TRAPPIST-1」の周囲に、地球サイズの惑星が7つ発見された。1つの星の周りに地球サイズの惑星がこれほど多く見つかったのは初めてのことだ。7つのうち3つはハビタブルゾーン内に位置している。

灼熱の海王星型惑星、「ホットネプチューン」K2-105 b

2017/02/22
約700光年先にある太陽に似た恒星の周りを約8.3日で公転する、表面温度が300度以上とみられる灼熱の海王星型惑星「ホットネプチューン」が発見された。

初めて見る、現在の星の大多数が生まれた現場

2017/02/20
二つの電波望遠鏡が約100億光年彼方の銀河を観測し、星形成が非常に盛んだった時期の星形成現場である銀河の姿を初めて精細にとらえた。

超大質量ブラックホール・ジェットが促進させる星の誕生

2017/02/17
銀河中心の超大質量ブラックホールから噴き出す高速のガスジェットが、星の誕生を促進させていたことがわかった。ジェットは星の材料を吹き飛ばし星の誕生を抑制するという従来の考え方とは正反対の結果だ。

系外惑星の温度や大気を観測、すばるの新装置「カリス」

2017/02/16
すばる望遠鏡の新装置「カリス」の試験観測が行われた。カリスは分光観測によって、系外惑星の表面の状態や温度・大気の様子などを明らかにすることができる。

さらに謎が深まった宇宙リチウム問題

2017/02/15
ビッグバンによる元素合成で起こる反応の一つについて確率が測定され、従来の推定値よりもずっと小さいことが明らかになった。「宇宙リチウム問題」解決策の見直しが必要とされる。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

世界初、アルマが暗黒矮小銀河の微弱な光を検出

2017/02/13
暗黒矮小銀河からの微弱な光と考えられるシグナルをアルマ望遠鏡が世界で初めて検出した。謎に包まれた暗黒矮小銀河の正体を解明する手がかりになると期待されている。

球状星団の中心に潜む中間質量ブラックホール

2017/02/09
球状星団「きょしちょう座47」の中心に、太陽2,200個分の質量を持つ中間質量ブラックホールが隠れていることを示す証拠が見つかった。

アルマで直接観測、惑星系円盤誕生における問題解決の糸口

2017/02/08
原始惑星系円盤の観測から、ガスが円盤に降着する際に角運動量の一部を円盤の垂直方向に放出していることが明らかになった。惑星系円盤誕生の研究における大きな謎を解決するための、重要な糸口の発見である。

太陽のような軽い星の最期の姿「ひょうたん星雲」

2017/02/06
「ひょうたん星雲」は、太陽のような低質量星が進化の最終段階でほんの一瞬だけ見せる、壮観な姿の一例だ。

世界初、一酸化ケイ素の4輝線同時VLBI観測

2017/02/03
VERAの新システム「OCTAVE-DAS」により、世界で初めて、4つの電波周波数帯における一酸化ケイ素を同時にVLBI観測することに成功した。

遠方の星形成銀河で探る宇宙の泡構造

2017/02/01
暗黒物質の分布と銀河の3次元分布を直接比較した観測研究から、暗黒物質の集積と銀河における星形成の歴史の関連が調べられ、宇宙では過去に遡るほど、物質分布と星形成銀河分布の関連が深くなることが明らかになった。

重力レンズが裏付け、予想より速い宇宙の膨張

2017/01/30
重力レンズ効果を利用して宇宙の膨張率を表すハッブル定数の値が調べられ、近傍宇宙の観測から求めた定数では従来の値との一致がみられたが、衛星「プランク」による初期宇宙観測に基づく値とは一致しないことが確かめられた。

風変わりなカメレオン超新星

2017/01/27
2014年に発見された超新星「SN 2014C」は爆発から1年の間に劇的な変化を見せた、謎めいた天体だ。爆発前に大量の物質を放出していたとみられている。

宇宙に金属鉄は少ない、微小重力実験で検証

2017/01/25
観測ロケットを用いた微小重力実験から、地上実験の結果とは異なりガス中の鉄同士はくっつきにくいこと、つまり金属鉄は宇宙空間において形成しにくいことが示された。

大銀河の材料となる、矮小銀河の群れ

2017/01/24
SDSSのデータなどから、矮小銀河の集団が7つ発見された。こうした小銀河が衝突合体して大きい銀河が形成されると考えられており、その観測的な証拠となる。