AstroArts Topics

恒星・銀河

惑星に生命が存在できるための、距離以外の条件

2016/08/22
惑星に生命が存在できる条件として、いわゆる「ハビタブルゾーン」にあるというだけでは不十分だという研究論文が発表された。惑星誕生時の内部の温度も重要な条件となるという。

自然界に働く「第5の力」発見か

2016/08/18
新しく発見された可能性がある、これまで知られていなかった粒子は、自然界の「第5の力」の存在を示すものかもしれないという説が発表された。

モンスター星の光で進化するオリオン座大星雲

2016/08/17
アルマ望遠鏡などによる観測で、活発な星形成活動が続くオリオン座大星雲の中で生まれたばかりの巨大星にあぶられ高い圧力で圧縮される分子ガスの様子が、これまでになく克明に描き出された。

プレアデス星団の星々の自転速度を測定

2016/08/16
NASAの探査衛星「ケプラー」の観測から、プレアデス星団の星々の自転速度が計測された。星の周囲のどこでどのように惑星が形成されるのか、星団の星がどう進化するのかについて理解が深まると期待されている。

超大質量ブラックホールへのガス降着の鍵は超新星爆発?

2016/08/12
銀河中心の超大質量ブラックホールの周囲に広がる高密度分子ガス円盤が、ブラックホールへの質量の供給源として重要であることが初めて示された。円盤で発生する超新星爆発がブラックホールの成長を駆動するという理論予測を観測的に支持するもので、超大質量ブラックホールの起源の解明につながる観測結果である。

初検出された重力波の起源は原始ブラックホールかもしれない

2016/08/08
重力波と共に発見された連星ブラックホールは、宇宙の誕生直後に形成された原始ブラックホールであるという新理論が発表された。今後、観測データが蓄積されることにより、この理論の検証が可能になると期待されている。

天の川銀河の中心付近に若い星の「すき間」が存在

2016/08/03
天の川銀河の中心方向を近赤外線で観測したところ、29個のケフェイド変光星が見つかり、その多くが銀河中心から8000光年以上離れたところに存在していることが明らかにされた。銀河中心の領域には、誕生から3億年程度以内の若い星がほとんどない「すき間」が存在しているようだ。

古代エジプトの神の目に似た、珍しい重力レンズ天体

2016/07/27
すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCが撮影したデータの中から、2つの遠方銀河が手前にある別の銀河によって同時に重力レンズ効果を受けているという、極めて珍しい重力レンズ天体が発見された。見た目もユニークな天体で、古代エジプトの神聖なる神の目にちなみ「ホルスの目」と名付けられた。

地球サイズの系外惑星の大気を初観測

2016/07/25
地球サイズの系外惑星の大気が初めてハッブル宇宙望遠鏡で観測され、ガス惑星のように水素を主成分とした大気ではないことが明らかになった。

天の川銀河のバルジに見られる巨大なX字形構造

2016/07/21
研究者によるツイッターへの投稿がきっかけで、天の川銀河の中心部に存在する、星が作る巨大なX字形構造の姿が明らかになった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

アルマ望遠鏡、偏波観測で世界最高感度を達成

2016/07/20
アルマ望遠鏡では通常の科学観測と並行して、観測性能を実証する「科学評価観測」も行われている。その評価観測で得られたデータの解析から、アルマ望遠鏡がミリ波の偏波観測において世界最高感度を有していることが確認された。

青みがかった超新星、初代星を発見する鍵

2016/07/14
重元素が欠乏している宇宙初代の星が起こす超新星爆発の光度変化をコンピュータ・シミュレーションで調べたところ、光度が安定する期間である「プラトー期」が暗く短いことや青い波長が強く出ることがわかった。こうした天体の直接観測につながる手がかりとなりそうだ。

急増光中の若い星の周りに水のスノーライン

2016/07/14
アルマ望遠鏡による若い星の観測で、その周りを取り囲む原始惑星系円盤が詳細にとらえられ、水が凍る・凍らないの境界線である「スノーライン」がはっきりと示された。急増光中の星の周りに水のスノーラインが発見されたのは初めてのことで、惑星形成を理解する上で重要な観測結果である。

見た目以上に大きかった、内側ほど若い不思議な銀河

2016/07/12
これまで小さく変わったところのない楕円銀河だと考えられてきた銀河が、実は従来の見積もりの10倍も大きく腕を持っていることがわかった。さらに、外側より内側が若いという珍しい特徴も明らかになった。

運良く見つかった、超短命であるはずの系外惑星

2016/07/12
準巨星のすぐそばを公転する巨大惑星が発見された。このような場所にある巨大惑星は時間が経つと中心星の潮汐力によって破壊されてしまうと考えられているが、今回見つかった惑星はそうなる前に運良く見つけられたようだ。

「ひとみ」が見た、意外と静かな銀河団中心の高温ガス

2016/07/07
本格運用には至らなかったX線天文衛星「ひとみ」だが、観測装置立ち上げ段階で行われた観測から、ペルセウス銀河団の中心部の高温ガスは意外に静穏であることが明らかにされた。

緑であるのは簡単ではない、色が語る銀河の進化

2016/07/04
この宇宙で緑色の銀河が珍しいのはなぜだろうか。その色からは、銀河のどんな歴史がわかるだろうか。これらの疑問に対する答えがコンピュータ・シミュレーションによって示された。

原始星を取り巻く大型有機分子の回転リング、化学組成に多様性

2016/06/30
アルマ望遠鏡を用いた原始星の観測から、星を取り巻いて回転するリング構造が見つかった。リングは原始星に落下してきたガスと惑星系を作る回転円盤の境界面とみられ、大型有機分子が豊富に含まれているが、有機物の種類は原始星によって異なることも明らかになった。

CR7だけではなかった、初期宇宙に非常に明るい複数の銀河

2016/06/29
初期の宇宙に存在した、非常に明るい銀河が複数見つかった。宇宙再電離と呼ばれる現象や初期銀河の研究を進めるうえで重要な発見となる。

星間空間で初めて見つかったキラル分子

2016/06/20
巨大な星形成領域「いて座B2分子雲」で、キラル分子である酸化プロピレンが見つかった。隕石や彗星など太陽系内では見つかっていたキラル分子だが、星間空間で検出されたのは初めてのことだ。