AstroArts Topics

恒星・銀河

地球とは異なる光環境での光合成から考える、生命探査の指標となる波長の新予測

2017/08/10
陸上の植生が作る、生命の存在を裏付ける反射スペクトル「レッドエッジ」の研究から、赤色矮星の周りに存在する系外惑星上で水中から生物が発生、進化して上陸する場合、地球上と同様に可視光線のみに依存する光合成生物が存在し得ることが予測された。

最も詳細なダークマターの分布図

2017/08/10
2600万個の銀河の観測から、宇宙マイクロ波背景放射の観測に匹敵する精密さでダークマターの分布図が作られ、宇宙のほとんどはダークマターとダークエネルギーで構成されているとする説を支持する結果が得られた。

成層圏を持つ系外惑星

2017/08/09
主星のすぐ近くを巡る系外惑星の一つに、成層圏が存在する強い証拠が見つかった。大気の最上層部は2500度にも達している。

クジラ銀河の周りに見つかった多くの「銀河の化石」

2017/08/08
すばる望遠鏡の観測により、クジラ銀河の周りに「銀河の化石」ともいわれる恒星ストリームや矮小銀河が見つかった。銀河の歴史を解明する上で重要な手がかりとなると期待される。

遠方銀河団で進む星の少子化の原因

2017/08/07
94億光年彼方の銀河団の中心から離れたところに、最近銀河団に加わったと思われるガスを豊富に含む銀河が多数見つかった。銀河が銀河団に飲みこまれる過程と星生成活動の低下に密接な関係があることを示している。

銀河の「ダビデ」と「ゴリアテ」

2017/08/04
合体する運命にある2つの銀河をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。小さい方の銀河は、その小ささにもかかわらず、隣の大きい銀河の構造や星生成に大きな影響を与えている。

3つの年代に分かれるオリオン座大星雲の若い星々

2017/08/04
ヨーロッパ南天天文台のVLTサーベイ望遠鏡による観測から、オリオン座大星雲の若い星々の年齢が異なる3グループに分かれることが明らかになった。これまで考えられていたよりはるかに速い時間スケールで爆発的な星生成が進んでいるようだ。

天の川銀河の物質の半分は別の銀河からやってきた

2017/08/03
スーパーコンピューターによるシミュレーションから、天の川銀河の物質の半分は遠い銀河からやってきたらしいことが示された。私たちの体の一部も銀河外物質からできているのかもしれない。

宇宙の最盛期に最期を遂げた超高輝度超新星

2017/07/31
宇宙の最盛期にあたる約100億年前、ある大質量星が一生を終えて超高輝度超新星となり、天の川銀河の星1000億個の合計の3倍もの明るさで輝いた。

渦巻銀河の腕と中心ブラックホールの質量に強い関連性

2017/07/27
渦巻銀河の腕の開き具合を見るだけで、その銀河の中心に潜む超大質量ブラックホールの質量の推測が可能であることを示す研究成果が発表された。

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天の川銀河中心に高エネルギー宇宙線のトラップ

2017/07/25
ガンマ線観測によると、天の川銀河の中心領域には、高エネルギー宇宙線を集中させるトラップのようなものが含まれると考えられるようだ。

市民科学者が褐色矮星を発見

2017/07/24
太陽系の第9惑星と褐色矮星探しを行う一般参加型プロジェクトで、開始から間もない今年4月に市民科学者が褐色矮星を発見した。

やまねこ座に潜む、天の川銀河に似た棒渦巻銀河

2017/07/21
ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、天の川銀河に似た美しい棒渦巻銀河「NGC 2500」の画像が公開された。

天の川銀河の中心部に複数の「野良ブラックホール」候補

2017/07/20
天の川銀河の中心にある「いて座A*」の周辺に、異常な速度をもつ小さな分子雲が発見された。孤立した「野良ブラックホール」が巨大分子雲に高速で飛び込み、重力で引き寄せられた部分が局所的に加速された結果とみられる。

最も明るいサブミリ波銀河が見せるアインシュタイン・リング

2017/07/19
約100億年前の宇宙に存在する、サブミリ波で非常に明るく輝く銀河が、重力レンズ効果によって美しい円弧としてとらえられた。

観測史上最小、土星サイズの恒星

2017/07/18
600光年彼方に、観測史上最も小さい星が発見された。直径は木星よりも小さく、土星よりわずかに大きい程度だ。

8億歳の宇宙のライマンアルファ銀河から探る宇宙再電離

2017/07/18
ビッグバンからほんの8億年後の宇宙に、小さな星形成銀河が一度に20個ほど発見された。宇宙の再電離を引き起こした初代の銀河の多くは、さらに以前に形成されていた可能性を示す観測結果だ。

星の群れに彩られた、はるか遠くの銀河

2017/07/13
重力レンズ効果を受け大きく引き伸ばされた、はるか遠方に存在する銀河の姿をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。復元された銀河の像には若い星の群れがあちこちに見られる。

星形成につながる重力のダンス

2017/07/13
冷たい高密度ガス雲の動きの観測から、星を形成するコアが星間物質中でどのように作り出され、重力がどう影響を及ぼすのかに関する情報が初めて得られた。

天の川銀河には1000億個の褐色矮星

2017/07/12
特徴の異なる星団の観測から、そこに存在する星の半数を褐色矮星が占めることがわかった。この結果から考えると、天の川銀河には250億~1000億個の褐色矮星が存在する可能性がある。