板垣さん、今年4個目となる超新星2007cdを発見
【2007年4月29日 CBET 950】
山形県山形市の板垣公一さんが、自身今年4個目、通算では31個目となる超新星2007cdを発見された。
超新星2007cdは4月27.61日(世界時、以下同)に撮影された画像から17.5等級の天体として発見された。超新星の位置は以下のとおり。おとめ座の銀河NGC 5174の中心から東に9秒角、北に16秒角の位置にあたる。
赤経 13時29分26.48秒 赤緯 +11度00分44.8秒 (2000年分点) NGC 5174の周辺星図と、DSS画像に表示した超新星
DSS画像、および板垣さん自身が2月26日と4月11.67日に撮影された画像(限界等級19等)には、この位置には何も写っていなかった。また、板垣さんは28.527日にも観測を行い、超新星の明るさを17.6等級と報告している。
(VSOLJニュース)
山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、自身今年4個目の超新星を発見されました。10個を発見した昨年でさえ、4個目は9月でしたから、今年のペースはたいへんめざましいものがあります。
板垣さんは、4月27.61日(世界時、以下同様)に60センチメートル反射望遠鏡を用いて撮影した画像から、17.5等の超新星に気がつきました。新天体の位置は以下のとおりです(省略)。おとめ座の渦巻銀河NGC 5174の中心核から東に9秒角、北に16秒角の位置にあたります。中心核の南には明るい前景の星がありますので、混同しないように注意が必要です。
発見の翌日の28.527日には、板垣さん自身によって天体の存在が確認されています(明るさ17.6等)。スペクトル型の判定や、今後の変化の追跡が期待されます。
超新星2007cdの位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.8」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。