赤外線天文衛星「ハーシェル」の運用終了

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【2013年6月18日 ヨーロッパ宇宙機関

今年4月に観測ミッションを終えていた欧州の天文衛星「ハーシェル」の運用が、17日に終了した。


運用終了時の管制室

最後のテレメトリ(衛星の状況に関するデータ)確認を行う管制チーム(提供:ESA)

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の赤外線天文衛星「ハーシェル」の運用が17日に終了した。2009年5月14日の打ち上げ以来、恒星や銀河の形成進化についてなど新たな知見に貢献してきた同機は、今年4月に冷却用の液体ヘリウムを使い切り科学観測を終了していた。

観測終了後も、カメラや姿勢制御用リアクションホイールなど類似モデルの機器を使用する今後のミッションに活かすために、さまざまな動作テストが行われていた。5月13日〜14日に軌道修正を行ってこれまでの軌道を離脱。6月17日午後2時25分(独現地時間。日本時間同日夜9時25分)、独ダルムシュタットの管制室から停波コマンドを送信し、最後の運用を終えた。

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