宇宙の定期便「こうのとり」5号機、8月に打ち上げ

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JAXAは、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)の打ち上げを8月16日に実施することを発表した。

【2015年6月10日 JAXA

JAXAは、今年8月16日(日)に宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)を搭載したH-IIB・F5ロケットを鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げることを発表した。現時点での打ち上げ時刻は22時01分頃に予定されているが、最終的な時刻は最新の国際宇宙ステーション(ISS)の軌道により決定される。「こうのとり」の打ち上げは、2013年8月以来約2年ぶりのことだ。

ISSのロボットアームで把持された「こうのとり」4号機
ISSのロボットアームで把持された「こうのとり」4号機(提供:JAXA/NASA)

「こうのとり」5号機は打ち上げ後、高度200~300kmの楕円軌道へ投入され、あらかじめ登録しておいたコマンドシーケンスや姿勢制御系の自動シーケンスなどによって高度350~460kmのISSに向かう。ISSへとじゅうぶん接近した後は相対停止し、ISSのロボットアームで引き寄せられて結合され、補給物資がISS内へ移送される。ISSからの離脱時には不要品を搭載し、大気圏に突入して燃え尽きる。

ISSへの物資輸送は現在、日本・アメリカ・ロシアの3か国によって行われている。その中で「こうのとり」は約6tという世界最大の補給能力を有しており、大型装置を運ぶ唯一の定期便としてISS運用の根幹を支えている。

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