アイソン彗星の残骸、ハッブルでも写らず
【2013年12月25日 HubbleSite】
ハッブル宇宙望遠鏡が18日、先月末の太陽最接近でほぼ消滅したアイソン彗星の残骸の観測を試みた。残念ながら画像にはそれらしいものは写っておらず、完全に蒸発したか、ごく小さな破片しか残っていないものとみられている。
11月29日の太陽最接近で核が崩壊、ほぼ消滅したアイソン彗星(C/2012 S1)。近日点を通過した彗星の残骸は、拡散しながら太陽観測衛星の視野の外に消えていった(1枚目の画像)。国内外のアマチュア観測家が位置や拡散範囲の予測をもとにして、ちりぢりになった淡い残骸の撮影を試みているが、確かな報告はいまのところない。
2枚目の画像はハッブル宇宙望遠鏡が12月18日に撮影したもので、それぞれ2回分の露出を合成した画像を4枚並べてある。彗星の塵の集合体らしきものがあればそれぞれの画像の同じ箇所に写るはずだが、見当たらない。
今年の初夏、まだ火星軌道の外側にあったアイソン彗星をとらえたハッブル宇宙望遠鏡だが、これが最後の撮影機会となった。
ハッブルによる観測計画を立案したHal Weaverさんによれば、彗星の破片が幅160m以上であれば25等級の明るさで観測される計算だという。今回見つからなかったということは、それに満たないのであろう。何らかの小片が残った可能性はゼロではないが、淡いガスやごく小さな塵の粒子となって広がってしまったと考えられる。
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