ニューホライズンズ撮影、冥王星の最新高解像度画像

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探査機ニューホライズンズが7月1日と3日に撮影した冥王星の最新画像が公開された。

【2015年7月7日 NASA

公開されたのは、探査機「ニューホライズンズ」が7月4日に通信異常を起こす前(現在は回復)に取得した冥王星の高解像度の画像だ。4つの暗い領域を含め、冥王星表面の様子がこれまでにないレベルではっきりととらえられている。

3枚の白黒画像のうち、左の画像は7月1日に1490万kmの距離から、中央と右の画像は7月3日に1350万kmと1250万kmの距離から撮影されたものだ。左の画像で表面の右側に見える巨大な明るい領域は、7月14日の最接近時にクローズアップ観測される予定となっている。

冥王星の白黒画像
冥王星の白黒画像。イラストは冥王星の北極と赤道、子午線を示している(冥王星の下端がギザギザに見えているのは、画像処理によるもの)(提供:NASA/JHUAPL/SWRI、以下同)

3枚の画像から赤道領域に長く伸びて広がる暗い地形の全体が見え、右の画像では長く暗い領域の西端が、数百km規模の暗いスポットに分裂し等間隔で存在しているのがわかる。また、右画像の中央下に見える一連の明るい部分と暗い部分も、とくに目を引く特徴で面白い。

冥王星のカラー画像
望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データ(3日撮影)に可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータ(以前の観測)を合成して作成された冥王星のカラー画像

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