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更新履歴

2010年3月の更新履歴 バックナンバー一覧

3月31日

衛星ミマスに見つかった、不思議な形の暖かい領域

NASAの土星探査機カッシーニは、2月13日に土星の衛星ミマスへ接近通過した。その際に得られた表面温度のデータから、不思議な形をした暖かい領域があることがわかった。

2010年4月 金星と水星の接近ギャラリー

2010年4月 金星と水星の接近ギャラリーを公開しました。

「あかり」の観測による赤外線天体カタログ、世界へ発信

赤外線天文衛星「あかり」が観測した約130万個もの天体の情報を集めた赤外線天体カタログが、世界の研究者に向けて公開された。同カタログは日本発のデータベースとして多くの研究や観測計画に利用され、天文学の進展に大きく寄与することになる。

3月30日

走行距離20kmを超えた、火星探査車オポチュニティ

2004年に火星に着陸し、今も探査を続けているNASAの火星探査車オポチュニティの全走行距離が20kmを超えた。

2010年4月9日 水星が東方最大離角

夕方の西の空では宵の明星の金星がまぶしく輝いていますが、そのそばには水星も見えています。その水星が、4月9日に東方最大離角となって太陽からもっとも離れ、見やすくなります。金星という目印もあるので、今年もっとも水星を見つけやすい時期といえるでしょう。金星の少し右側を探してみてください。水星と金星の再接近は4日で、15日ごろまでは双眼鏡の同一視野内に見えます。

3月29日

「はやぶさ」、イオンエンジンの連続運転を完了

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年6月に地球への帰還を予定している小惑星探査機「はやぶさ」について、イオンエンジンの連続運転(第2期軌道変換)を終了し、地球の中心から約2万kmの位置を通過する軌道へ誘導したことを発表した。

山崎さん搭乗のスペースシャトル、打ち上げ日時が決定

NASAは、スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131/19A)の打ち上げ日時を米国東部夏時間(以下同様)4月5日6時21分(日本時間 5日19時21分)に実施することを正式に決定した。

100億光年かなたに、星の大量生産工場

地球から100億光年離れた銀河の観測で、天の川銀河の250倍もの速度で星形成が進んでいることが示された。また、同銀河内に観測された4つの星形成領域の1つ1つが、天の川銀河の周辺に見られる銀河の100倍も明るいことがわかった。

「フェルミ」、銀河宇宙線の姿や新種のガンマ線天体候補に迫る

日本の研究者を含む共同研究チーム3つが、それぞれNASAのガンマ線天文衛星フェルミによる観測やデータの分析を行い、天の川銀河の外側に満ちる宇宙線や、超新星残骸によって加速され拡散する宇宙線のようす、さらに「りゅうこつ座η(エータ)星」が新種のガンマ線天体である可能性などを明らかにした。

3月26日

小惑星による恒星食
星職人 Ironwood Remote Observatory Hawaii

第13回「ドーン」のミッションと教育支援活動」

3月25日

木星に似た系外惑星が初めて発見された

約1500光年の距離にある恒星のまわりに、太陽系の惑星に似た系外惑星の第1号が発見された。これまでに知られている木星型系外惑星の多くは、表面温度が摂氏1000度前後と超高温のものばかりだったが、この惑星の表面温度は摂氏160度からマイナス20度とはるかに低く、今後系外惑星に関する理解が深まると期待されている。

3月24日

2010年3月 月とプレアデス星団の接近ギャラリー

2010年3月 月とプレアデス星団の接近ギャラリーを公開しました。

3月19日

すばる望遠鏡が発見、M81の外側に淡い構造

すばる望遠鏡がおおぐま座の渦巻銀河M81を観測し、明るい円盤部の外側に淡く広がるハローと思われる構造を発見した。天の川銀河とは別のグループに属する銀河に、このような構造が発見されたのは初めてのことである。

ALMA計画:日本のアンテナ愛称が決定

国際望遠鏡プロジェクトであるアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA、アルマ)において、日本が開発・製造を担当する16台のアンテナ群の愛称が決定した。

タイタンの内部は、岩と氷の混ざったシャーベット

土星探査機カッシーニによる観測から、土星の衛星タイタンの内部は、岩石と氷の混じったシャーベット状であることが明らかとなった。

太陽フレアをほぼ再現、最新モデルの開発成功

日本の研究チームが、太陽観測衛星「ひので」の精密なデータを元に、太陽フレアやそれにともなう宇宙環境の乱れなどをほぼ再現できるモデルの開発に成功した。これにより、宇宙天気予報の研究や太陽フレアなどに伴う現象のメカニズムの解明が進むと期待されている。

2010年3月25日 月と火星が接近

1月28日に地球に最接近した火星はかなり地球から遠ざかり、明るさも1等級ほど暗くなってしまいましたが、その明るさと赤さは2か月が過ぎた今でも目立っています。ふたご座のカストル、ポルックスと並んでおり、まるで三つ子のように見えていますが、3月25日、そこに半月を過ぎた月齢10の月が接近します。20時ごろ、頭の真上近くに並ぶ3つの星と月を眺めてみましょう。

バンダイ「HYPER TELESCOPE(ハイパーテレスコープ)〜天体図鑑〜」予約受付中(販売終了)

3軸磁気方位センサーと3軸加速度センサー内蔵、バンダイの望遠鏡型天体観測シミュレータ「HYPER TELESCOPE(ハイパーテレスコープ)〜天体図鑑〜」予約受付中。本体を覗き、観測したい方向に上下左右に動かすと、なかの液晶画面も360度連動して天体を映し出します。5月下旬発売予定 特価16,500円

2010年3月 月と金星の接近ギャラリー

2010年3月 月と金星の接近ギャラリーを公開しました。

3月18日

4月17日に、一般講演会「宇宙を読み解く」

4月17日に千葉県柏市にある東京大学柏キャンパスで、東京大学宇宙線研究所と数物連携宇宙研究機構による、合同一般講演会「宇宙を読み解く」が開催される。今回は講演終了後に宇宙線研究所および数物連携宇宙研究機構内の見学ツアーも行われる。

大赤斑の赤い色と温度には関連があった

木星の大赤斑の熱画像(サーモグラフィ)が公開された。これまでにない解像度を持つ画像から、暖かい渦の中心部分が、可視光でもっとも赤く見える領域に対応していることが明らかとなった。

3月17日

巨大銀河の星形成を止めたガス流出

地球から約100億光年の距離にある巨大な銀河に、外へ向かって噴出する巨大なガスの流れが発見された。初期宇宙では、連続する大規模な爆発によって、このようにガスが銀河から流出したために、星形成や銀河の進化が一時止まってしまったと考えられている。

行こう、開こう、学ぼう「まちかど観望会」

「まちかど観望会」とは、駅前や市街地で通りがかりの人に呼びかけて行う観望会のこと。会社帰りや食事に出かけたついでなどに気軽に立ち寄ることができ、星空や天体に親しんでもらえるイベントだ。まちかど観望会に関するイベントを2件紹介しよう。3月20日には「ISAN(世界一斉まちかど観望会の夕べ)」が、3月27日には大阪市で、まちかど観望会に関する情報交換やノウハウを学べるワークショップが開催される。

天体画像ギャラリー(9枚公開)

火星など9枚の投稿画像を公開しました。

2010年3月23日 土星がおとめ座で衝
宵のころ南東の空に見えている土星が、3月23日におとめ座で衝となります。昨年は見づらかった環は、今年は細く見えています。土星が一晩中見えるこの時季に、じっくりと観察してみましょう。望遠鏡を使うと、衛星タイタンも見えます。特集ページもご覧ください。

3月16日

ISS参加の5か国代表が東京で会議を開催

3月11日に東京都内で国際宇宙ステ−ション(ISS)計画に参加している各宇宙機関の代表者による会議(HOA)が開かれ、ISSの利用期間延長などに関する共同声明文が発表された。

3月25日〜31日、橋本武彦 写真展「星空(ファイノメナ)」

東京都新宿区にあるアイデムフォトギャラリー「シリウス」で、3月25日から31日まで橋本武彦氏の写真展「星空(ファイノメナ)」が開催される。

2010年3月21日 月とプレアデス星団が接近

3月21日の宵のころ、月齢6の月とおうし座のプレアデス星団(M45、すばる)が接近します。この時期、プレアデス星団は日が変わる前に沈んでしまうので、空が暗くなったら早めに眺めるようにしましょう。月が明るく肉眼でプレアデス星団を見るのは難しいので、双眼鏡で眺めてみましょう。

3月15日

板垣さん、かみのけ座方向にある銀河に超新星を発見

新天体捜索者の板垣公一さんが、かみのけ座の方向にある銀河に超新星2010aiを発見された。この超新星は、板垣さんにとって今年最初の発見で、板垣さんの超新星発見数は、これで通算57個となった。

西山さんと椛島さん、はくちょう座V407の増光を発見

福岡県久留米市の西山浩一さんと佐賀県みやき町の椛島冨士夫さんのチームが、はくちょう座V407が7等にまで増光していることを発見されました。

天体画像ギャラリー(18枚公開)

火星や土星、カタリーナ彗星(C/2009 O2)、マックノート彗星(C/2009 K5)、ウィルド彗星(81P)など18枚の投稿画像を公開しました

3月12日

天文同好会サミット2010「世界天文年、その先へ」

4月17日と18日に国立天文台三鷹キャンパスで、「天文同好会サミット2010」が開催される。世界天文年2009の報告や、今後を見据えたディスカッション、そのほか観望会や三鷹キャンパスの見学も予定されており、天文に興味があればだれでも参加することができる。

ALMAの受信機開発チーム、超伝導科学技術賞を受賞

国際望遠鏡プロジェクトであるアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA、アルマ)には、数種類の受信機が搭載されている。そのうちの1つを開発した、国立天文台先端技術センターの鵜澤佳徳准教授をリーダーとする開発チームが、「超伝導科学技術賞」を受賞した。

3月11日

4月24日〜25日、40周年記念 彗星会議 in 兵庫

4月24日と25日の2日間、兵庫県三田市にある山西福祉記念会館で彗星会議が開かれる。40回目となる今回は、古彗星や軌道計算の研究を続けている長谷川一郎氏による講演が予定されている。

【特集】土星を見よう

2010年の土星観望ガイドを公開しました。

2010年3月17日 細い月と金星が接近

3月17日の夕方、月齢1.5の細い月と宵の明星の金星が西の空で接近します。月はひじょうに細く、高度が低いこともあって肉眼では見つけにくいですが、反対に金星はたいへん明るいので見つけやすいでしょう。まず金星を見つけて、その右のほうにある月を探してみましょう。視野7度の双眼鏡では、ちょうど視野の両端に月と金星が見えます。

3月10日

生物を大量絶滅させたのは小惑星

約6,500万年前の白亜期に起こった生物の大量絶滅は、小惑星の衝突によって引き起こされたと結論づける研究成果が発表された。小惑星の大きさは直径が約15kmで、衝突の威力は広島型原子爆弾の10億倍以上だったと推定されている。

予想よりも遅かった、銀河系中心のブラックホールの自転速度

日本の研究グループが、銀河系の中心にある巨大ブラックホール「いて座A*」のスピンの値を求めることに世界で初めて成功した。スピンの値から求められたブラックホールの自転速度は光速の22パーセントと予想よりかなり小さく、自転エネルギーはジェットの源となっていると考えられている。

武井伸吾氏写真集第2弾「星空を見上げて」入荷(販売終了)

「星の降る場所」に続く星景写真家 武井伸吾氏の第2作目の写真集が入荷。全88点の写真を収録したカジュアルな星景写真集です。A4判変型 104ページ 価格2,520円

3月9日

天体の香り?を楽しむ「アストロノミー エアーフレッシュナー」(販売終了)

天体をモチーフにした消臭&芳香エアーフレッシュナー。地球、月、太陽、木星の4種類の天体をセットで。パッケージを組み立てて台座にし、デスクの上に置くこともできます。各天体の香り?を楽しめます。セット価格1,050円

「ひので」、太陽黒点の発生メカニズムの矛盾を解決

日本の太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)が、太陽の南北の極に斑点状の強い磁場を発見した。この磁場の発見で、黒点の発生や太陽風の加速メカニズムにおける矛盾が解決した。

3月28日まで茨城県大洗町で「さわれる天体写真展」

茨城県大洗町にある「大洗わくわく科学館」では、3月28日まで「さわれる天体写真展」を開催中だ。視覚障害者も晴眼者と一緒に宇宙の不思議を体験できるように、特殊な加工を施した写真がカラー写真とともに展示されている。

3月8日

【レポート】天文教育普及研究会 関東支部会「地域とともにあゆむ天文教育・普及」

2月28日に東京都三鷹市の三鷹ネットワーク大学で、天文教育普及研究会の関東支部会が開催された。世界天文年2009をきっかけに体験型のイベントが増え、星のソムリエや熱心な天文ファン、地域の人々が主体となって活躍する場が増えており、イベントのスタイルに変化が出てきているようだ。

3月13日に、群馬と京都でメシエマラソン

3月13日(土)の夕方から14日(日)の朝まで、京都府亀岡市交流会館と群馬県下仁田町にある神津牧場天文台で、メシエマラソンが開催される。いずれも参加費は無料、機材がなくても参加することができる。

3月5日

南米チリの巨大地震、地球の自転に影響か

現地時間2月27日(日本時間同日)に南米チリで発生した巨大地震が地球の自転に及ぼした影響をコンピュータで計算した結果、地球の1日が100万分の1.26秒(0.00000126秒)ほど短くなり、地軸が8cmほど移動したことが示された。

3月4日

3月16日〜21日、武井伸吾 写真展 「星宙夜想」

大阪市のNADAR/OSAKAで、3月16日から21日まで武井伸吾氏の写真展「星宙夜想」が開催される。この10年間に武井氏が撮影してきた作品の中から、カラープリント約20点が展示される。

星ナビ4月号は「デジカメ頂上対決」と「ヒマラヤ星景」

星空を楽しむための雑誌「星ナビ」2010年4月号が、3月5日(金)に発売されます。注目は、桁違いの感度をもつ「ニコン D3S」と「キヤノン EOS-1D Mark IV」の「デジカメ頂上対決」。ヒマラヤの山並みと月と星が織りなす誌上ギャラリーもおすすめです。

3月3日

最低6億トン?月の北極に水の氷を発見

インド宇宙研究機関(ISRO)の無人月探査衛星「チャンドラヤーン1号」の観測データから、月の北極にある40以上の小さなクレーターに水の氷が発見された。氷の厚さは数m程度で、氷の総量は少なくとも6億トンはあると計算されている。

3月13日に、重力波をテーマに「宇宙なるほど講演会」

3月13日に東京都千代田区にある学術総合センターで「宇宙なるほど講演会」が開催される。重力波という現象を通して見る宇宙や、重力波検出を目指す研究者の挑戦などが語られるほか、パネルディスカッションも行われる。

バニラとストロベリー 「スペースフード アイスクリーム」新発売(販売終了)

宇宙飛行士の宇宙食と同じフリーズドライ製法で製造したアイスクリーム。冷たくない乾燥食品です。バニラとストロベリーの2種類。さてお味は? 価格:各630円

全天星座がプリントされた「全天星座エコバッグ」新発売(販売終了)

全天星座が両面にプリントされた軽くて使いやすいエコバッグ。素材はテリレンを使用。約20cmのマチをとっています。手提げの上部はスナップホック付き。価格:370円

天体画像ギャラリー(6枚公開)

火星など6枚の投稿画像を公開しました。

3月2日

太陽のような星に破壊される惑星

ぎょしゃ座の方向約800光年の距離にある系外惑星が、中心星の重力でラグビーボールのように形が歪み、内部で摩擦が起こって大きく膨らんでいるという研究成果が発表された。惑星は、中心星によって1秒間に60億トンもの質量を奪われていて、とても短命な運命にあるようだ。

3月13日〜14日に、福島県田村市で「メシエマラソン2010」

福島県田村市にある田村市星の村天文台では、3月13日から14日にかけて「メシエマラソン2010」を開催する。

3月1日

水蒸気や氷の粒を噴き出す衛星エンケラドスに、噴出口を多数発見

昨年11月にNASAの土星探査機カッシーニが土星の衛星エンケラドスに接近通過して観測を行い、水蒸気や氷の粒の噴き出し口を新たに多数発見した。

【訃報】京都大名誉教授 林忠四郎氏

京都大名誉教授で宇宙物理学者の林忠四郎(はやし ちゅうしろう)氏が2月28日、肺炎のため死去されました。享年89歳。林氏は、太陽系の起源や、「林フェイズ」と呼ばれる生まれたての星の進化段階に関する研究などで、輝かしい業績をあげられました。

天体画像ギャラリー(13枚公開)

火星や土星など16枚の投稿画像を公開しました。