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更新履歴

2010年7月の更新履歴 バックナンバー一覧

7月30日

アルマの日本製受信機、初スペクトルの取得に成功

アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA、アルマ)で、日本が製造した2種類の受信機が、天体からのスペクトルを取得することに初めて成功した。

谷川岳で標高1321mの「星の鑑賞会」 夜間もロープウェイ運転

この夏、景勝地として名高い群馬県・谷川岳で週末を中心に「星の鑑賞会」が開かれる。ロープウェイに乗って満天の星がガイドつきで気軽に楽しめるとあって、予約状況は好調のようだ。

地球に降り注ぐ宇宙線の強度分布に不思議なムラ

南極大陸で建設が進められているニュートリノ検出器「IceCube(アイスキューブ)」が集めたデータから、検出器の完成を前に、地球の南半球に向かって降り注いでいる宇宙線の強度が均一ではなく、飛来してくる方向によって違いのあることが明らかになった。

天体画像ギャラリー(8枚)

皆既日食や木星など8枚の画像を公開しました。

7月29日

暗黒エネルギーに支配された宇宙大規模構造を新手法で明らかに

電波望遠鏡を使用した新たな手法で、「宇宙大規模構造」の分布に迫る観測が行われた。この方法によって、宇宙に存在するエネルギーの4分の3を占めると考えられている、なぞの暗黒エネルギーの性質に関する貴重な情報が得られるという。

7月28日

土星の衛星プロメテウス、F環に巨大な雪玉を形成

NASAの土星探査機カッシーニによる観測で、土星のF環の衛星プロメテウスによって周囲の氷の粒子が集まり、直径約20kmの巨大な塊が形成されていることを示す画像がとらえられた。

黒曜石の宇宙シリーズ「月のペンダント」再入荷(販売終了)

北海道・大雪山の火山活動で産まれた黒曜石に“月”を彫った人気のペンダントが再入荷しました。三日月、上弦の月、十日月、満月の4種類。チェーン、ケース付きです。各5,775円

天体画像ギャラリー(4枚)

木星など4枚を公開しました。

7月27日

太陽の約300倍の質量を持つモンスター級の星

これまでに知られている中で、もっとも質量の大きな星が発見された。その質量は太陽の300倍で、理論上の上限とされている恒星質量の2倍もある。また、明るさも太陽の1000万倍もある。型破りの星が持つ記録は、すぐには破られそうにない。

クエーサーによる遠方銀河の重力レンズ像、初めて発見

「銀河の重力」の影響による「クエーサーの重力レンズ像」は、これまでに数百例ほど知られているが、それとは逆の「クエーサーの重力」の影響による「銀河の重力レンズ像」が初めて発見された。

天体画像ギャラリー(5枚)

天体画像ギャラリーを更新しました。イースター島での皆既日食や昨日の満月など5枚を公開しました。

7月26日

【特集】ペルセウス座流星群

毎年、お盆のころに見られる注目の天文現象がペルセウス座流星群です。今年のピークは8月12〜13日ごろで、月明かりもなく好条件で楽しめそうです。流星群が毎年決まった時期に見られる理由や観察のポイントを解説しています。

2010年8月の星空ガイド

2010年8月の星空ガイドを更新、「星空解説と惑星の見え方」「天文現象カレンダー」を公開しました。

2010年7月31日 火星と土星が大接近、金星も接近

夕方の西の空で目立っている金星の近くには、火星と土星も見えています。火星と土星は7月下旬ごろから双眼鏡の同一視野内に見えており、31日に最接近します。8月上旬には金星も近づいてきて、8月3日〜11日ごろには双眼鏡で3惑星を一度に見られるようになります。肉眼や双眼鏡で観察したり、地上風景を入れた写真を撮影したりして楽しみましょう。

7月24日〜10月30日 東京大学・本郷キャンパスで「火星―ウソカラデタマコト」展

東京・文京区の東京大学総合研究博物館で、7月24日から10月30日まで「火星―ウソカラデタマコト」展を開催中だ。火星の観測・探査の歴史を学びながら、現在検討中の日本の探査計画について自分で考えてみることができるほか、小学生向けのイベントも予定されている。

小惑星による恒星食

9月2日〜9月20日までの予報7件を追加しました。うち、9月2日 20h39〜44m 小惑星(817)Annika による TYC 6382-00976-1(9.5等)は好条件。9月11日 01h09m 小惑星(739)Mandeville による TYC 5841-01276-1(9.7等)は絶好の観測条件です。

天体画像ギャラリー(31枚)

テンペル彗星(10P)、南太平洋皆既日食や木星など31枚を公開しました。

7月23日

1回目の全天サーベイを終了した「WISE」が見たプレアデス星団

NASAの赤外線天文衛星WISEがとらえたプレアデス星団(M45、すばる)の画像が公開された。

「イカロス」、太陽光圧を利用した液晶デバイスによる姿勢制御に成功

小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」は、7月13日(日本標準時、以下同様)に姿勢制御デバイス(液晶デバイス)による姿勢制御実験を行った。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、実験で得られたデータの確認・解析の結果から、「イカロス」が太陽光圧のみを利用したセイルの姿勢制御に成功したと発表した。

遊佐さん、テンペル彗星(10P)のダストトレイルの撮影に成功

宮城県大崎市の遊佐徹(ゆさとおる)さんが7月14日(世界時)にテンペル彗星(10P)を撮影し、彗星の軌道に沿った線状の光をとらえた。線状の光は、ダストトレイルである可能性が高いとみられており、日本のアマチュア天文家が可視光でダストトレイルをとらえた2例目となりそうだ。

2010年7月28日 みずがめ座δ南流星群が極大、夏の流星群シーズンの始まり

7月下旬から8月下旬は、みずがめ座δ南流星群、やぎ座α流星群、ペルセウス座流星群、はくちょう座κ流星群などいくつもの流星群の活動が重なり、1年のうちでもっとも多く流れ星が見られるシーズンです。キャンプなどで暗い夜空を眺めるチャンスがあったら、ぜひ流れ星を数えてみましょう。

【特集】金星を見よう:7月下旬〜8月下旬は惑星大集合

金星特集を更新、惑星集合の話題を追加しました。7月下旬から8月下旬にかけて、金星と火星、土星が夕方の西の空で接近。見晴らしのよいところでは水星も見え、さらに8月13日には細い月も接近します。ぜひお見逃しなく。

天体画像ギャラリー(10枚)

テンペル彗星(10P)、南太平洋皆既日食や木星など10枚を公開しました。

7月22日

ハッブル、系外惑星に彗星のようなガスの尾を直接検出

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が系外惑星「HD 209458b」を観測し、大量のガスが惑星から高速で流れているようすを直接検出した。惑星では、中心星の影響で惑星を包むガスが熱せられ宇宙空間へ逃げ出し、その一部が恒星風によって追いやられ彗星の尾のように伸びているとみられている。

国立天文台三鷹キャンパス常時公開から10年

国立天文台・三鷹キャンパスがいつでも誰でも自由に見学できるようになってから10年。心安らぐ自然を感じながらの散歩から、最新の観測施設の紹介展示まで、年間1万人以上が楽しみに訪れている。

天体画像ギャラリー(12枚)

テンペル彗星(10P)、南太平洋皆既日食や、超新星2009atの発見者、野口敏秀さんによる超新星2010gi(坪井正紀さん発見)など12枚です。

7月21日

すばる望遠鏡、ダークガンマ線バーストの残光とバーストが発生した銀河を発見

すばる望遠鏡が、2008年3月25日に発生したダークガンマ線バースト(ダークGRB)と呼ばれるタイプのガンマ線バーストの残光と、そのバーストが発生した銀河を近赤外線の波長でとらえた。その結果、このダークGRBが発生した銀河は、これまでにガンマ線バーストが見られた銀河のうちで、もっとも質量が重いことが明らかになった。

やのまん3D球体パズル「金星儀 -THE VENUS-」入荷(販売終了)

やのまんの3D球体パズルシリーズに「金星儀」が登場。KAGAYA監修のもと、探査機からの観測データを基に精緻に金星を再現しています。ピース数は240。明るいところに置いた後、暗くすると特殊印刷で光ります。金星の解説書が付属。価格3,465円

iPhone・iPod touch用時計アプリ「月時計」発売開始

今夜の月のかたちや、日の出・日の入りの時刻などを表示するiPhone、iPod touch用時計アプリ「月時計」がApp Storeで発売された。薄明かりの時間帯や惑星の出没時刻など天体観測に便利な情報がわかるほか、カスタマイズ可能な美しい画面も魅力だ。

天体画像ギャラリー(18枚)

南太平洋皆既日食や木星、火星・金星・土星の接近など18枚を公開しました。

7月20日

天体画像ギャラリー(28枚)

皆既日食やさそり座、木星など28枚を公開しました。

坪井さん、こぐま座の銀河に超新星2010giを発見

広島市の坪井正紀さんが、こぐま座の銀河IC 4660に超新星2010giを発見した。坪井さんによる超新星発見は、今年1月のSN 2010Bにつづいて2個目となる。

西山さんと椛島さん、さんかく座の銀河M33に新星を発見

九州の新天体捜索チーム、西山さん椛島さんのコンビが、さんかく座の銀河M33に新星を発見した。お二人は4年連続でM33に新星を発見したことになる。

7月23日〜8月19日 東京・汐留で「さわれる天体写真展」

東京の「汐留メディアタワー」では、2010年7月23日から8月19日まで、「さわれる天体写真展」が開催される。凹凸をつけた天体写真など30点が展示され、視覚障がい者と晴眼者が一緒に宇宙の不思議を体験することができる。

未だ謎のまま、Ia型の超新星爆発の起源に迫る

宇宙の加速膨張やダークエネルギーの存在は、宇宙の標準光源として利用されている「Ia型超新星」の観測によって示唆されており、同天体は宇宙論にとって重要な天体である。そのIa型の超新星爆発が何によって引き起こされているのかに迫ろうとする研究成果が発表された。

7月16日

富士川楽座のドームシアター「わいわい劇場」がリニューアル

東名高速道路富士川サービスエリア(上り)と「道の駅」の複合施設「富士川楽座」が、今年で10周年を迎える。これを記念し、併設のドームシアター「わいわい劇場」が、大平技研の「MEGASTAR-IIB」とアストロアーツの「ステラドーム」を新たに導入し2010年7月17日(土)にリニューアルオープンする。

天体画像ギャラリー(8枚)

金星・土星・火星の接近や南太平洋皆既日食、木星など8枚を公開しました。

公開天文台に広がる口蹄疫被害支援の輪

口蹄疫被害に苦しむ宮崎県への支援のため、全国公開天文台協会(JAPOS)の有志が、全国の各施設における募金箱設置や、宮崎県内の天文施設への応援メッセージ募集などの協力を呼びかけている。期間は7月30日まで。

7月15日

天体画像ギャラリー(4枚)

7月11日の南太平洋皆既日食など4枚を公開しました。

次なる世界初を目指す「イカロス」、ガンマ線バーストの観測に成功

小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」が、ガンマ線バーストの観測に成功した。「イカロス」は今後も観測を続け、次は世界初となる「ガンマ線の偏光観測」を目指す。そのデータによってガンマ線バーストの放射メカニズムなどが解明されれば、星の死とブラックホールの誕生の謎に迫ることができるかもしれない。

瀕死の白鳥が舞う ハッブルがとらえた原始惑星状星雲

太陽程度の質量の星が一生の終わりにみせる美しい姿をハッブル宇宙望遠鏡(HST)がとらえた。鳥の羽のように見えるのは、中心の星から放出されているジェットの活動によって周囲のちりがくりぬかれるようにしてできた構造だと考えられている。この天体はすでに赤色巨星の段階を過ぎていて、このあと惑星状星雲となる。

7月14日

強烈なジェットを噴出する恒星質量ブラックホールの発見

これまでに知られている恒星質量のブラックホールのうち、もっとも強力なジェットを噴出するものが発見された。ブラックホールを取り巻く円盤に垂直な方向に放射されている高速の両極ジェットは周囲のガスに衝突し、差し渡し約1000光年にも及ぶ高温ガスの巨大な泡構造を生み出している。

8月1日から7日まで「スター・ウィーク2010」、リンクバナーキャンペーンも開始

今年も8月1日から7日まで「スター・ウィーク〜星空に親しむ週間〜」が開催される。今年のキャッチコピーは、「見上げれば始まる 君のスター・ウィーク」。このキャッチコピーのもと、全国各地でさまざまなイベントが行われる。国立天文台では、より多くの人への周知を目的にリンクバナーキャンペーンへの参加を呼びかけている。

小惑星による恒星食
星ナビ.com 新天体発見情報 060(2009年9〜10月)
月刊星ナビ2010年8月号に掲載の「新天体発見情報」No.060を公開しました。
天体画像ギャラリー(4枚)

7月11日の南太平洋皆既日食やM22など4枚の画像を公開しました。

7月13日

星空ナビで星空さんぽ:2010年7月「星の名まえ」

星空ナビを使った天体観察の方法や楽しみ方を紹介する「星空ナビで星空さんぽ」、2010年7月のテーマは「星の名まえ」です。星の名まえやその意味を知って夜空を眺めれば、星座や宇宙にいっそう親しみがわくでしょう。

7月22日と23日に、国立天文台で夏休みジュニア天文教室

7月22日と23日に、小・中学生、高校生を対象とした「夏休みジュニア天文教室」が国立天文台三鷹キャンパスで開催される。太陽黒点の観察のほか、研究者によるミニレクチャーや星座早見盤工作、天文シミュレーションソフト「Mitaka」の体験なども行われる。

2010年7月16日 長周期変光星のしし座R星が極大のころ

金星と並んで見えているしし座の1等星レグルスの、すぐ西にある長周期変光星のR星が、7月16日ごろ極大光度になると予想されています。双眼鏡で、白いレグルスと4等台まで明るくなった真っ赤なR星の色の対比に注目してみましょう。

モアイとコロナの歴史的な競演 7月11日の南太平洋皆既日食

7月11日(日本時間同12日)、クック諸島、タヒチ近海からイースター島、南米最南部にかけての南太平洋一帯で皆既日食が観測され、注目の観測地であるイースター島では、世界中から集結した天文ファンらがモアイ像とコロナの競演を堪能した。現地に遠征した「星ナビ」編集部からの第一報をお届けする。

探査機ロゼッタがとらえた小惑星ルテティアのクローズアップ

日本時間11日、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタが小惑星ルテティアへ最接近し、3162kmの距離から撮影した小惑星のクローズアップ画像が公開された。

7月12日

天文衛星「プランク」がマイクロ波で見た、初の全天マップ

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙背景放射観測衛星「プランク」がこれまで約1年をかけて行った観測データから、9種の電磁スペクトルをカバーする全天マップが作成・公開された。

7月24日に東京で「星空の詩 2010」映像と音楽のコラボレーションライブ

7月24日に東京・渋谷で、作曲家・シンガーの清田愛未(きよたまなみ)さんの歌と自然写真家 牛山俊男さんの映像によるコラボレーションライブ「星空の詩 2010」が開催される。

天体画像ギャラリー(5枚)

土星や金星など5枚の画像を公開しました。

7月9日

7月10日に探査機ロゼッタが小惑星ルテティアと接近、ネットでライブ配信も

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタが7月10日、小惑星ルテティアに最接近し観測を行う。

「イカロス」、太陽光圧による史上最大の推力を実現

小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス(IKAROS)」は、ソーラーセイルに受けた太陽光圧によって、想定どおりの1.12mN(ミリニュートン)の推力を得て加速したことが確認された。これにより「イカロス」は、惑星間航行において、光子による史上最大の加速度を発揮した実証機となった。

「はやぶさ」のカプセルを夏休みに関東各地で展示

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、7月末から8月にかけて、6月13日に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルの一部などを、相模原、筑波、東京で展示することを発表した。

天体画像ギャラリー(7枚)

木星や金星、火星など7枚の画像を公開しました。

7月8日

重力波キックではじき飛ばされたブラックホール?

超巨大ブラックホールどうしの合体でブラックホールがはじき飛ばされたことを示す証拠が、NASAのX線観測衛星チャンドラ、ESAのX線観測衛星XMM-Newton、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)、そのほか複数の地上望遠鏡による観測で発見された。

書籍 PHP研究所『WEATHER GIRLS 気象・天気』(販売終了)

今度の萌え本は「気象・天気」がテーマ。雲や雷、フェーン現象に気圧配置まで、お天気のすべてを魅せます。気象現象・観測機器・理論を見て覚えて楽しめる。テレビでお馴染みお天気キャスター・森田正光氏全面監修! お天気のこと、あんなことやこんなこと、まとめて擬人化! 価格1,995円。

7月7日

「はやぶさ」のサンプルコンテナから、微粒子の採取を開始

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ」のサンプルキャッチャ内に確認された微粒子について、7月6日から採取を開始したと発表した。

「あかつき」、セラミックスラスターによる軌道制御を成功、世界初

6月28日に、金星探査機「あかつき」が新型の国産軌道制御エンジン「軌道投入用500N級セラミックスラスター」による軌道制御を世界で初めて成功させた。「あかつき」は同エンジンによる逆噴射によって、12月7日に金星へ最接近し金星周回軌道に投入される予定だ。

アマチュア天文家 宇多清夫氏の名前が小惑星に

滋賀県のアマチュア天文家 宇多清夫氏の名前にちなんで、小惑星(15407)が「Udakiyoo(宇多清夫)」と命名された。宇多氏は、天文普及活動や天体観測に活躍、昨年10月に急逝された。

天体画像ギャラリー(7枚)

部分月食や木星など7枚の画像を公開しました。

7月6日

2010年7月12日 皆既日食(タヒチ、イースター島など南太平洋)

日本時間の7月12日未明から早朝にかけて、南太平洋のクック諸島やタヒチ近海、イースター島などで皆既日食が見られます。皆既の継続時間は最長5分20秒、イースター島では約4分40秒です。好天を祈りながらインターネットなどの中継で楽しみましょう。

2010年7月10日 金星とレグルスが大接近

夕方の西の空で宵の明星としてマイナス4等で輝いている金星が、しし座の心臓にあたる1等星レグルスに接近しています。最接近するのは7月10日で、1度未満まで近づく大接近となります。普段より明るい心臓を持つ獅子の姿を思い描いてみましょう。

「はやぶさ」のサンプルコンテナに微粒子の存在を確認

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ」のサンプルコンテナの開封作業を6月24日から進めていたが、コンテナ内から取り出されたサンプルキャッチャ内に微粒子の存在を確認したと発表した。

銀河群を取り囲む巨大なガスのリングの起源

スーパーコンピュータによるシミュレーションで、しし座の方向にある巨大なリング状のガス雲の形成プロセスが明らかになった。10億年以上前に巨大な銀河同士が衝突し、一方の銀河の円盤のガスが引き伸ばされて、直径65万光年もの巨大なリングになったという。

7月5日

「かぐや」のデータから、巨大な天体衝突起源のマントルを発見

月周回衛星「かぐや」による月全球表面の観測によって、月の形成や進化のカギを握るカンラン石の分布およびその起源が初めて明らかになった。カンラン石にはマントル起源の岩石が多く含まれていたため、月の表面から約100kmの深さにあるマントルが、巨大な天体の衝突によって掘り起こされたものと考えられている。

宇宙膨張の速度測定に利用される天体のなぞが解けた

Ia型の超新星は、宇宙の膨張速度の測定に利用される天体(標準光源)として、最新の宇宙論研究の中心的な存在である。そのIa型の超新星の爆発の形状が、丸ではなく、非対称のいびつな形であることが示され、宇宙論に関わるIa型超新星に関する長年のなぞが解決されることとなった。

天体画像ギャラリー(10枚)

土星や月など10枚の画像を公開しました。

7月2日

伝説の映像がDVDで復活! 「天文博物館 五島プラネタリウムヒストリー(DVD)」

1957年の開館から44年間に多くの天文ファンを生み出した伝説の「五島プラネタリウム」。その活動の軌跡をたどった同館のヒストリーと、2001年3月11日最終投影日の様子を収録した貴重なビデオ映像がDVDで復活です。価格3,150円 7月中旬出荷予定。なお、こちらの商品の販売の収益は、五島プラネタリウム Zeiss IV型の展示保存の費用に活用されます。

7月11日に姫路科学館で、関勉氏の講演会

小惑星「姫路」の命名を記念し、池谷・関彗星の発見者としても知られる関勉氏が、7月11日に兵庫県・姫路科学館で講演会を行う。

iPhone・iPod touch用アプリ「爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー」発売中

全国で大人気、「星のお兄さん」こと田端英樹氏による楽しいプラネタリウム解説を映像収録した「爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー」がiPhone・iPod touch用アプリになって発売された。

星ナビ8月号は「はやぶさ 最後の閃光」と「星空の心象風景」

星空を楽しむための雑誌「星ナビ」2010年8月号が、7月5日(月)に発売されます。地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の最後の光を追いかけました。特集では星景写真の撮り方を解説。恒例の夏のイベントと、気になるステラナビゲータ Ver.9の情報もお見逃しなく。

天体画像ギャラリー(11枚)

部分月食や火星など11枚の画像を公開しました。

7月1日

ステラナビゲータ Ver.9、この夏発売!

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」の最新版「ステラナビゲータ Ver.9」が、この夏発売予定です。登録ユーザの方には優待価格でのバージョンアップサービスを実施いたします。

天の川銀河の年老いた星はどこから来たか

大規模なコンピュータシミュレーションによって、現在天の川銀河の周囲に存在している年老いた星は、50億年ほど前に起こった銀河同士の衝突の影響で、もともとの住処であった銀河から引きはがされた残骸であることが示された。